【IFルート】10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた【集団トリップ】
坂東太郎
『プロローグ』
『プロローグ』
※全体70話、第六章の「★」がついた話がIFルートの分岐点となります
それ以前は本編同様です。
ご注意ください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人はあっけなく死ぬものだ。
そんなことはわかっていた。
それでも、衝撃だった。
父と母が死んだのだという。
交通事故だったと。
ふたりが外に出る前、最後に交わした言葉はなんだったか。
病院にも葬式にも行ったらしいが、いまいち覚えていない。
いや、覚えているんだけれども、靄がかかったように曖昧で。
3年ぶりに妹にも会ったはずなのに、いまいち覚えていない。
そういえば、家の外に出たのは10年ぶりだったはずだ。
10年ぶりの外出だったのに、あまり覚えていないというのももったいない気がする。
あっさり出られたのは、父と母からの最後の贈り物なのかもしれない。
引き換えがふたりの命なら、特にうれしくはないけれども。
外に出よう。
10年、引きこもりのニートだった俺に、温かく接してくれた父と母。
このまま引きこもりを続けたら、ふたりの死が無駄になった気がするから。
外に出よう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます