第191話 生きるって?

 今度の患者は磯野春信17歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

磯野春信:生きることって何でしょうか?自分はこの世は他の世界から落とされたものだと思っています。

渋沢吾郎:世界は、受け取り方によって答えが違います。この世が楽しければこの世は極楽と感じるでしょう。

磯野春信:人生辛いことしかありません。生きていて辛いです。

渋沢吾郎:春信君はまだ17歳。自由を勝ち取ってないからです。

磯野春信:どうしたら自由になれますか?

渋沢吾郎:権利を勝ち取ったときです。

磯野春信:どうしたら権利を勝ち取れますか?

渋沢吾郎:勉強しなければいけません。生きるための考えを身につけることです。ただ、人生は勝つことだらけではありません。ですが、諦めないことが勝ちにつながります。

磯野春信:諦めないって難しいのでは?

渋沢吾郎:それは、突破口が見つからない時です。そういう時はいろいろ手があります。押してダメなら退いてみよう。引いてダメなら押してみよう。と、駆け引きが上手な人が生き残るのです。

磯野春信:なるほど。どうしたら駆け引きに強くなれますか?

渋沢吾郎:まずは、勉強しましょう。資格を身につけていると人生有利ですよ。

磯野春信:わかりました。ありがとうございます。

渋沢吾郎:今日はいいですね。

磯野春信:はい。

 と、春信は帰って行った。

 夜、吾郎は清子と話した。

渋沢吾郎:なあ、清子。人生で成功する術って何だと思う?

渋沢清子:好きなことを見つけてそれに没頭する。

渋沢吾郎:それをさせてもらえない時は?

渋沢清子:えー。難しい。

渋沢吾郎:妨害を防ぐ策を考える。

渋沢清子:なるほど。

渋沢吾郎:答えたご褒美に今日のHも盛り上がろう。

渋沢清子:あなた。もう、あそこが盛り上がってるよ。

 と、今日の吾郎と清子は久しぶりのドリームナイトを過ごした。

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