第190話 認知機能がなぜ同じ?
今日の患者は川畑栄六48歳である。
渋沢吾郎:どうしましたか?
川畑栄六:認知機能があるお偉いさんと同じにさせられている気がします。
渋沢吾郎:それで、問題なのは?
川畑栄六:書いていることが同じにさせらえるのです。幻聴がそういっています。勉強している時その人と認知機能が同じだと言って、体を痛くされます。痛くしている者は幻聴によると超能力者らしいです。私は、その人と認知機能を違うようにしたいのですが、相手が私に会わせようとしていると幻聴が言っています。どうしたらいいですか?
渋沢吾郎:偉い方の年齢は?
川畑栄六:90を超えているかと思います。テストの問題の答えを同じにならない努力をしていますが、どうしたらいいですか?
渋沢吾郎:相手は90を超える老人です。脳も相当衰えているはずです。まず、貴方と同じではありません。私は、貴方の方が理解力があると思っています。
川畑栄六:ただ、勉強するときに、私はテキストを写しているだけなのですが、相手は何も見ないで私と同じものを書いているようです。相手は超能力でもあるのではないでしょうか?
渋沢吾郎:まあ、とにかく、相手の特徴は英語ができないところから攻めていくのがいいのではないかと思いますが。
川畑栄六:そうですよね。英語を理解しないで何も見ないで書く人はいないですよね。でも、その老人は理解しないで書いているらしいのです。怪しいですよね。
渋沢吾郎:ただ、これ以上おおぴらにするとまた痛くされる可能性があるので、今日はこの辺で、対抗策は相手は順番通りにしか書けないということです。わかりましたか?
川畑栄六:なるほど。わかりました。その一言助かりました。ありがとうございます。
と、川畑栄六は悟ったように帰って行った。
夜、清子は田舎に帰っているので、子供たちに勉強を教えて寝た。
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