第172話 正しい答え
今日の患者は橋本信夫27歳である。
渋沢吾郎:どうしましたか?
橋本信夫:自分なりに立ち直ろうとしているのに周りはあれこれ言ってきてまた精神的に追いやられる。周りは傷つけるつもりはないのだろうがこっちにとってはその一言が傷つく。ある人はこう言うし、またある人はこう言う。そうやって様々な意見が飛び交って何を信用したらいいのか分からなくなり自分をも見失う。忘れかけていた頃に言われてまた思い出してしまう。そんな日々が毎日続いて精神的に辛いです。かと言って誰かに打ち明けても理解してもらえるのかと不安になります。周りが色んな意見を言いますが、結局何が正しいのでしょうか?個人的には自分が考えることが一番なのではと思いますが、それは正しいのでしょうか?
渋沢吾郎:そうですね。自分で考えた答えが一番自分が納得する答えなのではないでしょうか。
橋本信夫:では、相談はしない方がいいというわけですか?
渋沢吾郎:内容によります。あなたは自分が追いつめられる内容を嫌ています。ですので、自分が追いつめられそうな内容ははなさないほうがいいのではないでしょうか。
橋本信夫:なるほど。
渋沢吾郎:人生には100%正解はありません。というよりこれから生きようとする生き方が100%の答えだと思います。
橋本信夫:なるほど。
渋沢吾郎:これから生きるためにあなたには何が必要かがあなたにとっての答えなのではないでしょうか。
橋本信夫:その通りです。ありがとうございます。
渋沢吾郎:あなたに重要なのは自分を追い詰めない生き方です。それがあなたにとって幸運をもたらすのではないでしょうか?
橋本信夫:ありがとうございます。後は、自分で考えてみます。
と、橋本信夫は笑顔で帰っていった。
そして夜、吾郎は清子と話した。
渋沢吾郎:なあ清子。過去でくよくよしているより見たいを前向きに考えた方がいいと時々思うんだよな。
渋沢清子:でも、過去との自分との格闘が続くのが人生なのよね。
渋沢吾郎:でも、努力は報われないとな。
渋沢清子:ねえ、あなた。今日もHしたい?
渋沢吾郎:もちろん。
と、今日の吾郎と清子はドリームナイトを過ごした。
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