第170話 孤独を感じている結婚生活
今度の患者は西田義男25歳である。
渋沢吾郎:どうしましたか?
西田義男:夫婦生活なのに孤独です。改善するにはどうしたらいいでしょうか?夫婦生活がスタートして1か月目、色々考えることがあります。
・朝ご飯、夕飯は基本的に夫の私がつくる。⇒僕のほうが早く帰宅することが多いので、それは仕方がないことだと考えています。妻は料理については以前「気が向いたら覚える」と言っていましたが、周囲のアドバイスもあり最近は私の帰宅が遅いときに作ってくれるようになりました。
・妻、朝起きるのが苦手⇒朝、妻を起こさないように起きて朝食を準備。妻が起きるまで朝食を食べずに待っています。
・掃除とゴミ出しは夫の担当
上記にあげた食事や掃除、ゴミ出しが夫の担当であっても問題とは思っていません。
ただ、ご飯の準備は朝晩一人で行うのと、食べ終わると妻は何も言わずにサッと自分のお皿だけ洗いに行ってしまい、そのまま1時間ほど入浴。新婚生活なのに何だか寂しさを感じてしまいます。妻は基本的に食事の間も無言のため、僕が盛り上げる会話を考えなければいけなかったり気を遣ってしまいます。どのようにして、このような状況を解決するのが宜しいでしょうか。
渋沢吾郎:楽しく過ごしたいということですよね。
西田義男:はい。
渋沢吾郎:まあ、2人の時間を作るように心掛けた方がいいですね。
西田義男:そうですよね。
渋沢吾郎:でも、奥さんが一緒にいるだけでも幸せを感じ取ってくれればそれはそれでいいのでは?
西田義男:でも、それだと詰まらないんですよね。
渋沢吾郎:確かに会話が弾まないと不安にはなりますよね。
西田義男:何か方法はないですか?
渋沢吾郎:何かムードのある言葉を言ってみるとか。
西田義男:例えば?
渋沢吾郎:愛しているよ。でもいいし、お互い抱き合う時ってありませんか?
西田義男:確かにありますけど。
渋沢吾郎:あるのであれば問題はないのではないですか?
西田義男:問題はないですか・・・。
渋沢吾郎:こういう時は旅行に行って2人の時間を作るのもいいんですよ。
西田義男:旅行はいいですね。
渋沢吾郎:では、検討してみてください。
西田義男:ありがとうございました。
と、西田義男は何か思いついたかのように帰っていった。
夜、吾郎は清子と話した。
渋沢吾郎:なんか西田さん最初、寂しがっていたな。
渋沢清子:で、あなたの解決法は?
渋沢吾郎:旅行。
渋沢清子:確かにそれいいかもね。
渋沢吾郎:じゃあ、俺たちも旅行行くか。健太。奈美。行きたいか?
渋沢健太:行きたい。
渋沢奈美:私も行きたい。
渋沢吾郎:じゃあ、今度行こうな。
と、吾郎は家族に旅行の約束をしたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます