第155話 店員と恋愛関係を築きたい

 次の患者は茂田郁夫27歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

茂田郁夫:最低でも月1で行く店の女性スタッフが気になります。凄く綺麗で印象も良く年が近いような気がしました。初対面の時に色々雑談を振り2回目に会った時にまた話しかけたら初めて会った時のことを向こうも覚えてくれてました。先日は向こうから「今日はお休みですか?」と話しかけてくれました。そこからまた少し話したのですが別の人が来て中断になりました。もっとゆっくり話したいと思うし、連絡先も知りたいのですが店員が好意あるかの判断基準とはなんでしょうか?店員であればお客に対して愛想良くするのは当然だし、顔を覚えるのも仕事なわけで。。雰囲気的には独身っぽいです。結婚指輪もしてないし、所帯染みた雰囲気もなく、それにパートではなく正社員だそうで、そうすると独身の可能性はかなりあるかなと思いました。向こうから個人的な事を聞いてきたら好意はあるでしょうか?

渋沢吾郎:好意はあると思います。ただ、「今日はお休みですか?」という質問は3種類の解釈があります。1つ目はあなたに好意があって話題を見つけるため、2つ目は、「今日時間がありますか?」です。3つ目は商売手法です。お客さんと仲良くなることで売り上げを上げようということです。

茂田郁夫:そうですか。

渋沢吾郎:でも、脈はないわけではありませんが、彼氏がいる可能性があります。もし、振られたらがっくりしないでください。

茂田郁夫:なんか、成功する方法は?

渋沢吾郎:お茶に誘ってみてはどうですか?後、彼氏がいるかどうかも聞いておいたほうがいいと思いますよ。

茂田郁夫:わかりました。ありがとうございます。お茶に誘ってみます。

渋沢吾郎:お茶に誘えなければ、彼氏がいるということだと思うので、その時は落ち込まないで、他の人を選んでください。出会いはいくらでもあります。私のサークルでも出会いがありますので、その時は誘いますよ。

茂田郁夫:わかりました。ありがとうございます。

 と、茂田郁夫は帰っていった。

 夜、吾郎は清子と話した。

渋沢吾郎:恋人ができるきっかけが欲しいところだな。

渋沢清子:誰の事を言ってるの?

渋沢吾郎:今日の患者さん。

渋沢清子:でも、今はマッチングサイトの時代よね。

渋沢吾郎:あと、Zoomで話せる時代だ。話そうと思えば、いくらでも話せる。

渋沢清子:そうね。でも、ゲームは出会わなければできないよね。

渋沢吾郎:いや、できる時代が来るかもよ。

渋沢清子:なんかすごい時代が来そうだね。

渋沢吾郎:でも、Hは出会わなければできないから、出会いは必要だな。

渋沢清子:なんか時代の流れって早いね。

渋沢吾郎:そうだな。

 と、今日の吾郎と清子は抱きしめながら話していたのであった。

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