第85話 学校に引き裂かれた恋愛

今日の患者は前回と同じ田端辰夫20歳である。

渋沢吾郎:今日はどうしましたか?

田端辰夫:ええ。私の過去を聞いて欲しくて。

渋沢吾郎:そうですか?何でですか?

田端辰夫:辛い気持ちを全部聞いて欲しくて・・・。

渋沢吾郎:わかりました。では言ってください。

田端辰夫:実は私には中学で好きになった人がいます。その人をTさんとします。中学ではTさんと仲が良かったのですが、高校へいった時、高校へはほぼエレベーター方式でいけたのですが、高校は男子クラス女子クラスが分かれていまして、受験クラスだけ男女混同のクラスでした。で、恋愛禁止の雰囲気がありまして、Tさんとは離れてしまいました。で、二年になった時自分は、受験と推薦がある受験クラス6組へ行きました。その時はTさんは1組だったと思います。で、Tさんが1組から6組へ一回来て、その時は私は無視してしまいいまいました。というのは話しかける勇気がありませんでした。何せ恋愛禁止でしたので。

渋沢吾郎:6組には女子と男子がいるのですよね。それでも恋愛禁止だったのですか?

田端辰夫:はい。で、そのあと、前回言った愛してしまった女の子とは電車で会ってその女の子は中学の時同じクラスでした。その個をKさんとします。で、その後Tさんに電話したのですが、会う日がいないといわれました。で、Tさんは6組に来るたんびに自分のではなく他の男と話していたので、自分はTさんは無視しました。で、Kさんとは電車で会うたびに話をしていました。で、自分の近くにいたので、Tさんが好きだったのですが、Tさんはいなく、自分の壊れそうな精神をKさんの存在が繋ぎとめていました。それで自分はKさんを愛してしまったのですが、高3のある日Kさんに告白したとき振られてしまいました。ですが、友達関係は続きました。で、大学へ行ってもKさんに告白したのですが、振られてしまいました。それで知り合いの男に譲ったわけですが、正直言いまして、高校で恋愛がうまくいかなかったのは学校が恋愛禁止の環境だったのが原因です。私は今でも学校に恨みを持っています。

渋沢吾郎:なるほどね。なんか、もっと話したらさらに複雑になりそうですね。で、あなたが調子が悪くなった原因は学校ですね。学校が悪いようですね。

田端辰夫:はい。過去に大学で推薦合格して喜んだあるカップルが抱きしめたら推薦が取り消されたという噂も聞きました。悪いのは学校です。

渋沢吾郎:そうですね。これからは付き合いたいと思いますか?

田畑達夫:いえ、その人は過去の人です。今はその人の悪口で自分はその人に傷つけられすぎました。

渋沢五郎:では、サークル吾郎で、新しい彼女を見つけてみますね。

田端辰夫:はい。今日は私の話しを聞いて欲しかったからです。ありがとうございました。

 と、その今日の田端辰夫の診察は終わった。そして夜、吾郎と清子は話しをした。

渋沢吾郎:いやあ、学校が恋愛関係をめちゃくちゃにしたというのはきついな。

渋沢清子:だけど、運がないよね。それにその頃は子どもだったから学校のルールを守らなきゃいけなかったよね。

渋沢吾郎:でも、かわいそうだ。学校はそういうことに気づかないんだからな。

渋沢清子:でも、しょうがないよね。子供頃はうまくいかないことがよくあるよ。

渋沢吾郎:じゃあ、今日はここまでだな。

渋沢清子:うん。

と、二人は話を終えた。



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