第48話 恋愛(貴子の場合:後編)

 数日後、貴子が吾郎のところにやってきた。やってきた。

清瀬貴子:渋沢先生。忠雄さん。と合わせてくれまして。ありがとうございます。しかし、問題があります。忠雄さんは私に優しいのですが。私も不満はないのですが・・・・・・。

渋沢吾郎:忠雄さんの奥さんのことですね。しかし、いくら調べても見つかりません。この際は思い切って、忠雄さんと同棲してみてはどうですか?

清瀬貴子:いえ、そうじゃなく、私の両親も忠雄さんの両親も反対なんです。

渋沢吾郎:なるほど。忠雄さんの両親は奥さんのことを考えていて、貴子さんの両親は忠雄さんを信じていないと。

清瀬貴子:はい。

渋沢吾郎:ただですね。ご両親というのは子供の幸せな姿を見たら考えが変わるものと思います。忠雄さんとの生活で幸せが訪れたら納得してもらえるとは思いませんか?

清瀬貴子:なるほど。

渋沢吾郎:ここは、幸せを選択するべきと思いますが?それに結婚するのは親じゃなく貴子さん自信ですから。

清瀬貴子:確かにその通りですね。わかりました。両親を納得させて見ます。

渋沢吾郎:もし、納得させられなかったとしても、私は同棲を進めますよ。

清瀬貴子:わかりました。ありがとうございます。

 そして、貴子と忠雄は何とか親を説得して、生活はうまくいったようだった。


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