第4話 ある高校生の日常。
「だりぃ〜。1限から化学はやべぇ、寝る」
「いや、寝てたら指されるよ?」
おはようございます。僕が鈴木で、隣で眠いと騒いでいるのは、はるくんです。はるくんとは1年生の時にクラスが一緒で仲良くなりました。それで、今は大切な友達です。
「おはよー、はる〜、ねみぃよな」
あ、この彼は斎藤くんです。新しいクラスになってからはるくんと仲がいいみたいです。
「ってか化学の課題やり忘れたんだけど」
斎藤くんは、クラスの人気者さんです。僕も仲良くなれるといいな。
「はぁ〜、やっと1日終わったぁ。鈴木マック行こうぜ! 昨日のぽよりんの話したいわー。今日忙しい?」
はるくんはアニメが大好きです。どんなものが好きとかはなく、面白いと思ったら何でも観るって楽しそうに話してくれます。僕もアニメが大好きなのでそれもあって仲良くなりました。ぽよりんは最近はるくんが気に入ってるアニメで、かわいらしい女の子が悪と戦うそんなお話です。僕もはるくんに薦められて見ているのですが、とてもシュールな必殺技の面白さと女の子達のピンチに現れる、ぽっちゃりしたもぐらのぽよりんのかわいさが絶妙に心をくすぐります。
「今日は忙しくないよ! 僕も話したいと思ってたから行く!」
「はる〜、カラオケ行こうぜー!」
あ、斎藤くんが入ってきました。
「あぁ、わりぃ今日は鈴木と予定あるから無理だわ。」
「はー?なんだよ。じゃあまた今度なぁ」
あ、斎藤くんが出て行っちゃいました。
「はるくんいいの? 僕はいつでも大丈夫だよ?」
「いや、俺は鈴木と遊びたかっただけだ。じゃあ行こうぜ!」
はるくんは素敵な人です。僕より楽しい友達はいっぱいいるのに、いつも僕と遊んでくれるのです。僕もはるくんを喜ばせられる、素敵だって思ってもらえるような友達になりたいっていつも思います。
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