マ王の花嫁

桜木エレナ

おもな登場人物紹介

メリッサ・ランバート

本作品のヒロイン。生みの父親がラワーレ王国の国王であることを知らずに、庶民として元気はつらつに育ったものの、どこかに気品を感じさせる「にわか姫」。植物を育てること、庭いじりが大好きで、社交ダンスは大の苦手。碧眼とプラチナブロンドの髪という、典型的なベリア族の外見をしているが、本人は母親以外、その外見をしている人を見たことがないため、自分が特定の動物と会話できたり、予知夢を見る能力を持っていることに、すぐには気づかなかった。


ライオネル・クレイン

本作品のヒーロー。東一の大国・ロドムーン王国の若き国王。醜い外見をしており、凶暴な性格、そして計り知れない怪力を持つ故、陰では「魔王」と呼ばれ、人々から恐れられているという噂とは裏腹に、実際は逞しく美麗な外見をし、聡明で威厳があり、国の民からは慕われている。

普段は民に関わるからこそ孤独を好む傾向があるものの、メリッサとの「戯れ」は、大いに楽しんでいる模様。


フィリップ・ドゥクラ

メリッサの母亡き後、あることがきっかけでメリッサを育てた。事実上、育ての父親だが、本人は老齢であることをなかなか認めようとしない。


フローリアン・ドレンテルト

閉鎖的なラワーレ王国を我が物顔で支配・独裁する現国王で、メリッサの父親。しかし庶子であるメリッサの存在は公にはしておらず、駒の一つとして利用するまで、メリッサとは交流を持とうとしなかった。私利私欲を追求する「魔者」である。


ジョセフィーヌ・ドレンテルト

フローリアン国王の娘。メリッサの異母妹にあたる。甘やかされて育った正式な姫。「魔王」と呼ばれるライオネルを恐れて結婚を拒んだのではなく、別に理由があった。


エイリーク・ミラー

メディカルアカデミー校長。ライオネルとは幼馴染で親友でもある。メリッサと同じベリア族で、以前は占術をしていた。的中率は100%。


ヴィーナ・ミラー・デローム

エイリークの妹。ベリア族で念話ができる能力を、ロドムーンの王宮で正しく使っている。


ニメット

ロドムーン王宮のメイド長。


サーシャ

ラワーレ王国からメリッサと共にロドムーン王国に来たメリッサお付きの侍女。というのは表向きで、本当はメリッサの「監視役」としてラワーレ王国からメリッサと共に来た術者。


マーシャル・”マーシー”・シュミット

ライオネル王の専属護衛騎士。女好きのチャラ男だが、世界一最強のグルド族の男らしく、剣の腕は超一流である。本人曰く「世界一慈悲深い男」。だがレイチェル曰く「世界一無慈悲な男」というのが本当のところかもしれない。


レイチェル・アダムス

ジョセフィーヌ王妃(=メリッサ)を護衛する数少ない女性騎士。その前はライオネル王の専属護衛女騎士だった。

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