【ダブルクロス3rdシナリオ集】皐月の花園

シナリオ：オープニングフェイズ

シーン1：『また明日』　(マスターシーン)

解説

　繰り返すループの中、PCたちが『彼』との約束を垣間見るシーン。

描写

　君は、はっきりとしない意識の中、ひとつの記憶を垣間見る。

　君から少し離れたところに佇む人影。

　それは、君と向かい合うように立っている。

　ぼんやりとする頭で人影の様子を窺う。

　すると、人影の口元が動いて――、

セリフ：××××

「――また、明日」

結末

　その言葉と同時に意識を取り戻す。

　――あれは、夢だったのだろうか。

シーン2：何気ない日常　(登場PC：全員)

解説

　繰り返す日常のシーン。PCたちと『彼』のいつも通りの日常を演出する。

　この時すでに『彼』はジャーム化しており、《究極擬態》で元の姿を装っている。

描写1

　昨日と同じ今日、今日と同じ明日。

　君たちは、変わらない日常を過ごしている。

　朝の教室で暇を持て余していると、神宮寺直斗が話しかけてきた。

　直斗は明るい性格でPCたちにもよく話しかけてくれる人物だ。

セリフ：神宮寺直斗1

「オッス、おはよー」

「今日は早いじゃん。何かあったのかー？」

「え、俺？ 実は日直のやつの仕事を代わりにやってんだよねー」

「宿題を写さしてもらう対価？でさ。ぐぬぬ……」

描写2

　授業も終わり、直斗とともに下校する帰り道。

　たわいのない会話をしていると、交差点にたどり着く。

　直斗の家だけ方角が違うため、いつもこの交差点で別れることになる。

　直斗は話を切り上げると、君たちにいつもの別れのあいさつを投げかけた。

セリフ：神宮寺直斗2

「それじゃ、今日はこのへんで！」

「また明日、学校でなー！」

結末

　あいさつを返して別れたところでシーンは終了。

　ここで意識が暗転するなどして不穏な雰囲気で終わらせてもいいかもしれない。