第431話 12月24日(土)クリスマスライブその6

 次はサスケと友子ちゃんの番である。

佐山:友子ちゃん。クリスマスプレゼント何が欲しい?

増田:サスケさんの愛。

佐山:お金じゃないところがいいね。

増田:だって、サスケさん貧乏そうなんだもん。

佐山:そんなことないよ。催眠術カウンセラーをしてるんだよ。

増田:へえー。凄い。

佐山:暗示をかけて治すかんじ。

増田:で、サスケさんは何が欲しい?

佐山:俺は、友子ちゃんがそばにいてくれたらいいよ。

増田:私のぞばつくったのでいいの?

佐山:なんか、外国人みたいな聞き間違いをするね。

増田:でも、私は英検持ってますからね。今度は準1級ですよ。

佐山:敵わんなあ。

増田:叶えるんですよ。

佐山:その「かなえる」じゃなくて。

増田:サスケさんは高校生なんだからしっかりしてくださいよ。

佐山:高校生で英検準1級は無理でしょ。

増田:やればできます。私は司法書士を受けようと思っているのですよ。

佐山:勉強派だなあ。

増田:勉強が将来役に立つんですよ。

佐山:なんか友子ちゃん。お母さんみたいだね。

増田:年下のお母さん?

佐山:なんか怪しい表現だよ。

増田:まあ、サスケさんは私がしっかりさせてあげます。

佐山:友子ちゃんは俺のどこに惚れたの?

増田:母性を感じさせるの。なんかサスケさんには母性を出させる何かがあるのよ。

佐山:そうかなあ。

増田:罪な人ですよね。

佐山:そういわれても。

増田:これは褒め言葉です。

佐山:本当に?

増田:でも、私が好きなのはサスケさんに催眠術をかけられたからかなあ。

佐山:そこまでできないよ。俺の催眠術は何を考えているのかを聞き出すことしかできないよ。

増田:でも、いいんですよ。サスケさんは忍者の末裔ですからね。できて当然ですよね。

佐山:でも、忍者と言ってもできないことはたくさんあるぞ。

増田:例えば?

佐山:忍法隠れみの術。

増田:できないのを自慢しないで、できるのを自慢してください。

佐山:でも、恐れられたら…。

増田:誰も信じませんから大丈夫です。

佐山:例えば、忍法速読術とか。

増田:それ私にもできます。

佐山:忍法料理を作る術。

増田:それ私にもできます。

佐山:俺の忍法って何?

増田:ごまかしましたね。いいですよ。今夜のHは無しです。

佐山:というか、この年齢ではできないのでは?

増田:サスケさん。私と結婚するんですよね。しっかりしてください。

佐山:わかりました。

増田:でも、私は結婚が早くてもいいと思っているんですよ。人妻高校生なんてカッコよくありません?

佐山:他の男子には絡まれないでね。

増田:大丈夫ですよ。サスケさんに武術を教わってるじゃないですか?

佐山:確かにね。

増田:心配しないでくださいね。私頑張ります。

佐山:これはお笑いというよりドラマだな。

 と、サスケと友子ちゃんのコントは終わった。


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