第427話 12月24日(土)クリスマスライブその2

 次は、秋山・名取ペアーである。

秋山:静香ちゃん。何は話す?

名取:今日のいいこと。清彦君。今日いい事あった?

秋山:うん。静香ちゃんに会えたこと。

名取:なんか。その言葉、メロってくるわよね。

秋山:メロンソーダ食べてる感じ?

名取:そのメロとは違うかな。

秋山:じゃあ、懐メロ歌いたくなる感じ?

名取:今は冬だわよ。

秋山:それは夏メロ。僕のは懐メロ。

名取:そういえば、懐メロ何歌いたい?

秋山:軍艦マーチ。

名取:古すぎる。

秋山:静香ちゃんは?

名取:松田聖子なんかしいんじゃない?

秋山:懐かしすぎる。

名取:ところで、清彦君。今日、何食べたい?

秋山:牛乳かなあ。

名取:え?いきなりプレイ?

秋山:なんで?

名取:ミルクって言ったら、オッパイよね。

秋山:欲しいけど。出ないよね。

名取:うん。どうすればいいの?

秋山:とりあえず。牛乳がいいね。

名取:今までの会話がちょっと無駄だった気がする。

秋山:静香ちゃんは何欲しい?

名取:私は、マツタケが欲しい。

秋山:僕は1ッ本しか持ってないよ。っていうか、男は一本だよ。

名取:清彦君。何のこと言ってるの?

秋山:本当に何のことだろうね。

名取:ねえ、清彦君。今日の星もきれいだね。

秋山:静香ちゃんの美しさにはかなわないよ。

名取:メロっときたわ。

秋山:じゃあ、ラッキーセブン3つだね。

名取:それ、メロっとじゃなく、スロット。で、清彦君。今日は、ロマンチックな夜をありがとう。

秋山:じゃあ、最後に何をしたい。

名取:ハグ。

秋山:おえ~。

名取:それは吐く(はく)。私が行ってるのはハグ。

秋山:わかった。抱きしめよう。

 と、僕と静香ちゃんは抱きしめた。

名取:清彦君。私清彦君のことは死んでも忘れないよ。

秋山:でも、死んだら、脳は死ぬんだよね。記憶はなくなるのでは?

名取:清彦君。ロマンを壊さないで。

秋山:ごめん。じゃあ、最後にもう一回抱きしめよう。

 と、抱きしめて、僕たちの番は終わった。


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