第191話 8月11日(木)レボ部の仕事22
今日もおはようございます。お疲れ様です。って今日はまだなにもしてないだろって。で、これからレボ部の会議が始まります。
佐々木:今日まで、皆、よく頑張った。褒めてあげたい。
名取:何言っているの?これからよ。これから。
佐々木:で、今日の仕事は何だと思う?
阿曽部:今日はある会社のビラのボスティング。郵便局の封筒に入っているんだ。
助平:なるほど。で、会社名は?
阿曽部:「ユーグレナプリンセス」
ユーグレナプリンセスは信一さんが昔やっていたネットショップです。今はやっていません。え?このボスティングは無駄な努力だって?仮にやっていることにして下さい。
佐々木:で、これを地域ごとにまくわけ。
川村:なるほどね。
佐々木:で、チームで分けるんだよね。
増田:あの、私は美華ちゃん軍団ですか?サスケさんと一緒にまわりたいんですが。
助平:美華ちゃん軍団の崩壊か?
宮下:べつにいいよ。友子には友子の人生があるし。
名取:なんかずいぶん大人というか…。
亀山:ずいぶん生意気というか・・・。
川村:で、チームはいつもどおり恋愛コンビだよね。
佐々木:では、始めよう。雪絵ちゃんはチャンポンの所でいいな。
小山:はい。
と、チームはこうなった。
1組目は助と愛ちゃん、2組目は僕と静香ちゃん、3組目は朝ちゃんと阿曽部、4組目は佐々木と美子ちゃん、5組目がチャンポンと美華ちゃん雪絵ちゃん、6組目が恭子ちゃん久美ちゃんサスケ友子ちゃん、となった。全員配り始めた。最初は愛ちゃんと助から。
川村:助。ユーグレナプリンセスって緑の美しい目を持ったお姫様といういみよね。なんかかっこいいね。
助平:俺はてっきりユーグレナプリンセスはあなたはぐれているお姫様かと思った。
川村:なんでそうなるの?
助平:「ユー」はあなたで、「ぐれな」はぐれている。と思った。
川村:なんか無理やり悪く言っているね。
助平:そうだ。愛ちゃんにも名前を付けよう。LOVELOVEプリンセスというのはどう?
川村:助。センス良すぎよ。私感動。そうよね。人生LOVEよね。
助平:後は肉食系という意味を込めてステーキプリンセスって素敵だろ。
川村:今日の助は最高。
助平:じゃあ、どんどん行くぞ。愛はカツでトンカツプリンセスとLOVEカツプリンセスとどっちがいい?
川村:LOVEカツプリンセス。
といった感じに話をしながらビラを配っていた。
次は僕と静香ちゃん出番です。
秋山:静香ちゃん。ユーグレナプリンセスっていい名前だよね。
名取:でも、ユーグレナってミドリムシという意味でしょ。
秋山:緑の美しい目だよ。ラテン語だと。
名取:和訳するとミドリムシ王女だわね。
秋山:でも、そのミドリムシが凄いんでしょ。体にいいんでしょ。
名取:そう。体に必要な栄養素が59種類入っているのよ。
秋山:カロリーを別にすればミドリムシだけで生きて行けるみたいだよ。
名取:それじゃあ、ユーグレナプリンセスのネットを開かなきゃね。
秋山:でも、今は商品数は少ないけど1つ1つは立派な商品だよ。
名取:でも、ユーグレナプリンセスをモデルにするならだれをモデルにするべきだろう。
秋山:静香ちゃんが妥当なんじゃない?って言ってほしいんだよね。
名取:ユーグレナプリンセスの栄冠を勝ち取りたいわよね。
秋山:で、その栄冠もミドリムシでできていたりして。
名取:でも、ミドリムシが体内に入ったら体内で光合成しないのかなあ。
秋山:これは解ればノーベル化学賞なんじゃない?
名取:でも、ミドリムシの一番いいところは何と言ってもパラミロンだよね。必要なものをと入りいれいらないものを排除する。これは素晴らしいよね。
秋山:あと、この研究は東大を中心に行われているのも凄い。
名取:また、燃料にもなるらしいのよね。
秋山:ミドリムシで空を飛ぶのかい。ってギャグじゃなく研究者は真面目に考えているよね。
名取:キャッチフレーズは心も空飛ぶミドリムシサプリメントバイオザイムはいかがですか。というよりユーグレナプリンセスに来てください。
秋山:と言っても商品数が絶対的に足りない。
名取:でも、新しいものを購入しているみたいよ。そのうちネットに出すらしいわよ。
秋山:さっきがミドリムシだったから今度は紫ムシかい。
名取:そんな虫いないわよ。いたら不気味だわよ。
秋山:じゃあ、レッドムシは?
名取:そんなのもいないわよ。
秋山:でも、幼稚園の絵に赤い虫が書いてあったよ。
名取:なんで、ここで幼稚園が出てくるわけ。
秋山:で、聞いたんだ。なんで赤い虫なの?ってそしたら緑の鉛筆がなかったってさ。
名取:何だミドリムシをかこうとしていたんじゃない。
秋山:いや、緑色の虫だったような気がする。カナブンのような形だった。
名取:昆虫を書いていたのね。でも、ミドリムシは微生物よ。清彦君。言っていることめちゃくちゃ。
秋山:だってさ。ボケるのがレボ部なんでしょ。
名取:そして、突っ込むのもレボ部よね。
秋山:でも、角度が他人と全然違うよね。
名取:確かに。この辺でガッテンと行きましょう。
と、僕と静香ちゃんの会話はこんな感じです。
次は朝ちゃんと阿曽部の番です。
朝霧:ねえ、阿曽部君。ユーグレナプリンセスっていい名前よね。
阿曽部:作者(信一さん)のセンスだからね。
朝霧:ユーグレナプリンセスっているとしたらどこにいると思う?
阿曽部:やっぱ、宇宙人?
朝霧:緑の目だもんね。光合成もできるし。
阿曽部:でも、ユーグレナプリンセスにあるバイオザイムは驚異の栄養剤といった感じだね。朝ちゃんパワーと同じぐらい凄いよ。
朝霧:ミドリムシに入っているパラミロンっていう物質が必要なものを取り入れいらないものを排除するっていうから理想的よね。
阿曽部:そうだよな。社会がパラミロン政治になってくれればいいのになあ。
朝霧:私たち難しいこと言っているよね。
阿曽部:たまには難しいこと言って自己満足するものいいんじゃない?
朝霧:で、私はミドリムシに入っている若返りホルモンと言われているアディポネクチンは凄いと思う。100歳以上生きている人ってアディポネクチンが普通の人の2倍入っているんだって。
阿曽部:これを開発した東京大学はやっぱりすごいよね。
朝霧:ミドリムシと朝ちゃんパワーは互角だよね。
阿曽部:朝ちゃんパワーって実は気功?
朝霧:そうだよ。だから私はいつも健康。
阿曽部:他人を治すこともできるの?
朝霧:もちろん。
阿曽部:朝ちゃんも只者じゃないね。
朝霧:で、ここで謎かけ。「ユーグレナとかけまして朝ちゃんパワーと説きます。その心は毎日健康でいられます」
阿曽部:次は僕。「ミドリムシとかけまして、優れた政治と説きます。その心は、いるものを取り入れて、いらないものを排除する」
朝霧:でも、人間は排除しちゃだめよ。
阿曽部:そうだよね。人間は長所を伸ばすことが重要だよね。人の場合はいかに生かすかがまさにパラミロン社会と言っていいだろう。
朝霧:なんか私たち自己満足に走っているよね。
と、朝ちゃんと阿曽部のボスティングをしながらの会話はこのぐらいにしておきましょう。
次は佐々木と美子ちゃんの会話です。
佐々木:ユーグレナプリンセスかあ。見事な名前だなあ。
神山:私は占いプリンセス?
佐々木:で、ユーグレナプリンセスはなかなか売れないよね。
神山:で、売れるようにするにはどうするかだよね。
佐々木:助ならエロのDVDを売るべきだと言いそうだ。
神山:売る種類は少ないけど、バイオザイムはこれ1つで商売になるのよね。
佐々木:で、口コミが一番方法としてはいいみたい。
神山:で、ミドリムシは本当に健康にいいよね。
佐々木:1にミドリムシ、2にミドリムシ、3,4もミドリムシで、5もミドリムシ。って感じだね。
神山:全部ミドリムシだね。でも、集中力は出てくるし、コレステロールは減るし、メタポの解消になるし、抗アレルギー効果、抗ウイルス効果もあるし、免疫機能がアップする。それに副作用は無し。これほどいい商品はないよね。
佐々木:だけど、バイオザイムは偽物がネットでは多く出ているみたいだよ。安いのは逆に怪しい。
神山:本物は本当にいろんな症状に効くみたい。
佐々木:で、バイオザイムには若返りホルモンがあるんだよね。
神山:私たちはこれ以上若返るのかなあ。
佐々木:その名前は「アディポネクチン」これは驚異だよね。
神山:なんか、万能薬って感じよね。
佐々木:で、ここで謎かけ「ミドリムシとかけまして すばらしい音楽と説きますその心は 何でも効きます(聞きます)。」
神山:なるほど。次は私。「ミドリムシとかけまして 勉強と説くその心は 疲れません。」
佐々木:なるほどミドリムシは疲れもとってくれるよね。そんなバイオザイムはいかがですか?
と、ここで佐々木と美子ちゃんの会話は終わりです。
次はチャンポンと美華ちゃんと雪絵ちゃんのボスティングしながらの会話です。
長崎:美華ちゃん。ユーグレナプリンセスはいい名前だな。美華ちゃんみたいだ。
小山:今更お世辞なの?
宮下:でも、ユーグレナプリンセスのどの辺がいいの?
長崎:無駄がない。まさにパラミロン手法。
小山:パラミロンって何?
長崎:ミドリムシに入っている物質で必要なものを取り入れいらないものを排除するものだ。
宮下:ターちゃん。物知りよね。
長崎:そりゃ、美華ちゃんたちより4年も長く生きているからね。
小山:でも、一般の高校生じゃないと思う。
長崎:まさか夏休みに仕事をしているとは学校側も知るまい。
宮下:江藤先生も知らないの?
長崎:江藤先生には伝えているみたいだ。で、許可はもらっている。が仕事より勉強しろだってさ。
宮下:仕事も社会勉強なのにねえ。
小山:この辺で謎かけ行きましょう。「信一さんの考え方とかけまして パラミロンと説きます その心は 必要なものをと入りれいらないものは使わない」
長崎:それはうまいなあ。次は朕だ。「信一さんとかけまして ユーグレナプリンセスと説くその心は 本当にユーグレナプリンセスがいたらなあ。」
宮下:信一さん彼女いないもんね。次は私。「ユーグレナとかけまして しばらく時間がたった信一さんと説く その心は 病が少しずつ治っています。」
長崎:確かに症状は治ってきているみたい。でも時々変になるのはしょうがないよね。
といった感じにチャンポンたちは話していた。
最後は恭子ちゃん、久美ちゃん、サスケ、友子ちゃんの番です。
亀山:ねえ、サスケ君。ユーグレナプリンセスをこの3人から選ぶとしたら誰を選ぶ?
佐山:いきなりそれはきついんじゃない?
増田:私でもいいですよ。
前田:もちろん私でもいいよ。
佐山:3人ともユーグレナプリンセスっていうのはダメ?
亀山:相変わらずだね。
佐山:と言われたって、決定的なものがないんだよ。
亀山:誰も恋人を決めてとは言っていないけど。
佐山:・・・・・・。確かにそうだね。
前田:恭子も意地悪よね。
亀山:3股かけているサスケ君が悪いんじゃない。
増田:恭子さんは毒舌の美人の王女ですね。
亀山:それって褒められているのかけなされているのかわからない。
佐山:ここは先輩たちは後輩に譲ってユーグレナプリンセスは友子ちゃんにしよう。
亀山:何よそれ。
前田:まあまあ。
佐山:で、恭子ちゃんと久美ちゃんは年上だからユーグレナクイーンだね。
亀山:サスケ君はうまいことを言うね。
前田:3股かけるのもまた青春の一つかもね。
と、3人の会話は弾んでいった。そして、最後に全員集まってボスティングの報告をして今日が終わった。
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