第185話 8月10日(水)レボ部の仕事その21-10

次はサスケの番である。サスケは30代の男性の患者と話していた。

佐山:調子はどうですか?

患者:調子はいい方だが、君は何しに来たんだ?

佐山:話を聞きに来ました。

患者:なんでそんなことをするのだ?

佐山:人生は勉強ですので、様々な人と話したいと思いまして。

患者:なるほど。研修できたんだな。

佐山:はい。そんなとこです。

患者:精神コントロールが効かないってわかるか?

佐山:はい。自分の中に自分じゃない意志が働くことではないでしょうか。

患者:なるほど。で、精神コントロールが効かないときは薬以外に何が必要と思う。

佐山:原因究明ですね。やりたいことができない、満たされないそこからその病は始まりますね。

患者:そうなんだよな。

佐山:また、人は満たされれば病は治ると俺は踏んでいます。

患者:確かにその通りだ。君は医者になるセンスあるよ。患者を理解している。

佐山:ですが、方法はあるのですか?

患者:それを今探っている。薬以外にも治す方法があると私は思う。

佐山:経験療法ですね。

患者:それは初めて聞いた。

佐山:自分も初めて言いました。

患者:いま思いついたのか。

佐山:まあ、なんでも人生は経験が大事と私は思います。

患者:それで話を聞きに来ているわけか。なるほど。

佐山:で、この辺で謎かけでもやりませんか?

患者:それいいなあ。まずは俺から「ストレスとかけて 忍耐と説く その心は どんどん精神コントロールが効かなくなっていくでしょう。」

佐山:なるほど。我慢をすればするほど気がおかしくなるというわけですね。

患者:そうだ。

佐山:次は俺「病とかけまして 気のせいと説く その心は その病は妄想でしょう。」

患者:この謎かけはギャグというより勉強に使えるな。

佐山:たしかにそうですね。

 と、サスケは患者と話は続いた。

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