第89話 6月17日(日) ライブの日まであと7日

 いよいよライブの日の1週間前。みんな煮詰まってきました。もうすぐ食べられるところまでいっています。というのは冗談で、早速朝の会話から始まります。

佐々木:どうだ。みんな。準備はできてるか。

川村:私たちは大丈夫よねー。

長崎:そうだねー。

名取:チャンポンは私たちのチームじゃないでしょ。

長崎:だが朕と僕の助も絶好調なのだ。

助平:チャンポンの手下になった憶えはねえぞ。

名取:ところでさあ、佐々木君。みんなの発想力を高めるために、最初に古今東西をしない?

佐々木:そうだなあ。だがみんなどう思う?

長崎:よきに計らえ。

助平:チャンポン頭大丈夫か?

長崎:なぬ。髪の毛がみだれているのか。

助平:そういう意味じゃねーけど・・・・・・。

佐々木:じゃあ、とりあえず、古今東西をやろう。

助平:じゃあ、最初は俺がやる。古今東西「おもしろいアダルトビデオの題名」

川村:助。そんなの答えられるわけないじゃん

亀山:助。女子に不利だよ。

名取:そうよ。変えなさいよ。

助平:いや、これを芸術的に言うのがレボ部だ。

佐々木:芸術的に言うのは説得力があるがなあ。

助平:じゃあ賛成か反対か手を挙げて決めよう。

 と、賛成六票で反対九票だった。

助平:今のは衆議院だ。今度は参議院だ。

長崎:助。朕は助が惨めになるからこれ以上はやめたほうがいいと思う。

名取:それに衆議院で否決されたら参議院の採決はないよ。

助平:なんだよ。チャンポンまでせっかくおもしろいと思ったのに。しかも静香ちゃんの突っ込みもすごい。でも、みんないかに下ネタを芸術的に仕上げることは重要じゃねーか。美術館でも裸の絵があるぜ。

名取:いまのは説得力あるね。

川村:芸術的にかあ。

朝霧:とにかくやってみようよ。

前田:朝ちゃん本気?

佐々木:とにかくやってみようか。

名取:佐々木君。美華ちゃん軍団もいるのよ。

宮下:美華ちゃん軍団じゃなくハイビスカスです。

名取:美華ちゃん。突っ込むねえ。

増田:そのことに関しては私たちハイビスカスはパスしますのでどうぞご自由に。

佐々木:助。美華ちゃん軍団がいるからどうする?

助平:そういわれるときついなあ。それでもやるのがレボ部だと思うが。

秋山:とにかくやってみようよ。どうなるかこわい気もするけど。

名取:じゃあ、女性軍団から始めて、それに見習って男性軍団がやるということでいい?

助平:そうだね。まずは女性の感覚を聞いてみよう。

 と、まずは女性軍団から。

名取:では始めます。私のは「危ない二人」

川村:「私の彼はテクニシャン」

朝霧:「終わってさわやかエクスタシー」

前田:「優しいタッチ」

亀山:「3Pシュート」

神山:「占い師のせいの秘密」

 という感じであった。

名取:どう?誰のが良かった?

助平:俺的には朝ちゃんのがピンと来た。

佐々木:では次は男子軍団。

助平:俺から行きます。「君のすべてをいた抱きます。」

秋山:「AからZまで教えてください」

長崎:「処女の悩みを解決して」

佐山:「ナースの欲求不満」

阿曽部:「生の君をいただきます。」

佐々木:「君の体はミロのヴィーナス」

と男性の発表が終わった。

名取:とりあえず私は少し安心した。

川村:私は男子が助6人に見えたよ。

助平:でもさりげなく女子のほうがエロかったような。

亀山:誰が原因よ。

佐々木:というわけで次は誰?

長崎:長崎チャンポンの新メニューというのはどうだね。

助平:チャンポンの店のメニューか。現在ある奴でもない奴でもいいんだな。

川村:それ大丈夫?

佐々木:とりあえずやってみよう。まずは誰から行く?

助平:「すっぽん」

川村:なんか私嫌な思い出を思い出しちゃったよ。次は私でいい?

佐々木:O.K.

川村:愛は「カツ」。

名取:やっぱり言うと思った。

阿曽部:「フォアグラ」

佐々木:「ライス」

秋山:「ライス大盛り」

佐山:「味噌汁」

名取:「マツタケ」

前田:「きつねうどん」

亀山:「タヌキそば」

宮下:「大トロ」

増田:「中トロ」

小山:「ネギトロ」

神山:「塩」

朝霧:「コショウ」

長崎:「おしょう」

佐々木:美子ちゃんと朝ちゃんは調味料じゃん。それにラーメンに寿司は似合うかなあ。

宮下:でも、私たちは心がこもっています。

長崎:なんかみんな朕のラーメンを愚弄する気か。

川村:何言ってるの?一番ひどいのチャンポンじゃん。食べ物じゃないじゃん。

佐々木:で、次は誰?

川村:次は私ね。愛に関するドラマのタイトルを言ってください。

 と、こんな感じに古今東西が続いたんだ。全員言い終わった後、みんなは夏休みのことについて話した。

佐々木:俺たちもう少しで夏休みだな。

助平:夏休みはドラマを撮影するってやっぱり本気?

川村:もちろん。愛の物語をやるよ。どんなストーリーがいい?

名取:まずは主人公よね。主人公の夢は大企業をつくること。

神山:あと、精神病を克服するのもいいんじゃない?

朝霧:だけど本当は精神病でなかった。精神病にさせられていたというのはどう?

神山:主人公は霊におかされていたというのもいいかも。

川村:なんか実際作ろうとすると難しいね。私は静香ちゃんと清彦君の恋物語がいいよ。だって、このもの小説ではいつの間にか恋人になってたでしょ。

名取:でも、大人の恋物語の方がいいんじゃない?

川村:とりあえず何か思いつかないかなあ。

佐々木:愛ちゃん。夏休みのことは期末テスト後でいいんじゃない?

川村:そうね。じゃあ、これからは打ち合わせの最終?

佐々木:そうだね。

 と、打ち合わせと歌の練習が始まった。え?のぞいてみたいって?のぞいたらお湯をかけられるかタライが投げられるかという感じになるのでやめておきましょう。では、今日はこの辺で失礼。

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