第38話 5月10日(木)レボ部発表会前日
さあ、今日はレボ部の発表会の前日なんだ。今日の活動は放課後の宣伝だったんだけど、江藤先生と吉本先生も発表会で出番があるので、今日は先生との打ち合わせの時間になったんだ。
というわけで、今日は放課後の打ち合わせから入ります。
江藤:おい、お前ら、ずいぶん派手な宣伝するなあ。こりゃ平常店ものにしたいよ。
吉本:ところで、どういう感じに打ち合わせするの?
佐々木:俺たちだけでは、吉本先生が最初の挨拶、江藤先生が最後の挨拶するときに、特に、吉本先生ははじめに出るので、少し僕たちの方向性だけでも見てもらおうと思いまして。まずはこうです。
1、秋山 大事なものを大事にしよう
2、名取: 物があると言う幸せ
3、長崎 笑いが福を呼ぶ
4、川村 愛すること、愛せること、愛されることの幸せ。
5、阿曽部 人は遊びで幸せを
6、朝霧 元気が幸せを作る
7、助平 幸せは体でかんじるもの
8、神山 イメージすることが幸せを呼ぶ
9、佐々木 民主主義が呼ぶ幸福
佐々木は先生二人に、僕たちの発表内容を書いてある手紙を渡したんだ。
吉本:うーん。どれも面白そうね。大学の卒論ぐらいのものに感じますね。江藤先生。
江藤:俺、レボ部というのがいろいろ解ってきたよ。
佐々木:そういうわけで、先生たちも方向性を探ってください。
江藤:そういえば、司会は誰がやるんだ?
佐々木:それがですね。相当なバクチをうってみようと思いまして。
江藤:バクチって誰。俺と吉本先生が知ってる人か?
佐々木:先生は誰だか当てて下さい。
江藤:うーん。レボ部はみんな出るから一体誰だ?
助平:先生。俺はわかってますよ。
長崎:助はわかってて当然だ。今日の昼で決まったのを知ってるからなあ。
そう、昼も活動していたんだ。そこで決めたのは誰だと思う?正解はこうです。
江藤:ということは・・・・・・。一応レボ部の人間だよな。
助平:準レボ部といった方が正しいですかね。
吉本:まさか、美華ちゃん軍団。
佐々木:そうです。
江藤:ちょっと待った。学校外で、しかも小学生に司会を任すのか。かなり問題になるぞ。失敗したら校長にどういう言い訳をすればいいんだ?
佐々木:校長へはこう言いました。
回想シーンになります。時間は今日の昼休み
前頭校長:佐々木君。ずいぶん面白そうなものをやるじゃないか。幸福について語るんだろ。幸福の本質を突けるような答えにならなくても実行することに意味がある。家の行動でフィーバーしてきなさい。ただ、私が思うのは、私のところに来たからには何か許可して欲しいものがあるのだろう。それは一体何かね。
佐々木:実は、わがレボ部9人は全員発表者で、顧問の先生も最初と最後に挨拶をします。ここで、僕たちにないものにきずきました。
前頭:何かね。
佐々木:司会です。
前頭:司会かあ。誰でもいるのではないか。
佐々木:僕たちレボ部の分かってくれる人達なんですが、部外者です。部外者といっても、うちの学生じゃありません。他校な学生なので、他の学生を使うのに許可が欲しいわけです。
前頭:なんだそんなことか。私は学生の成長を常に思っている。いいぞ。これが許可証だ。これで発表会が成功するといいな。
佐々木:ありがとうございます。
といった感じだったんだ。
名取:佐々木君。美華ちゃん軍団のことは小学生だって言わなかったの?
佐々木:とりあえず、認可証をもらったから大丈夫だろ。
江藤:佐々木。らしくないなあ。どういうつもりなんだ?
佐々木:やったもん勝ちですよ。実際発表会をやってしまえば、誰も止められませんよ。
江藤:俺が校長から説教くらわなきゃいいと思っているんだが。
名取:先生。なんとかなりますよ。
吉本:じゃあ、これで決まりだね。
江藤:じゃあ、みんな、俺と吉本先生はこれから忙しいから、後はよろしく。
先生たちは教室を出て行った。その後、レボ部だけで話し合いが始まったんだ。
佐々木:ところで、みんな。発表する文章は書き終わったか?
助平:俺は終わったぜ。
名取:私のCookingも終わったわよ。
秋山:僕はもうちょいだね。
佐々木:よーし。わかった。本当は宣伝はやめようかと思ったけど、今日は時間があるから放課後校門ではじけるぞ。みんないいか。
みんな納得したんだ。今日もレボ部は放課後ではじけたんだ。ハジケぶりを見たいって?ちょっとだけチラッとお見せします。
川村:みなさん。今日も幸せをチラっ。
え?愛ちゃんのチラッで終わりかって?いや、これが始まりなんです。すいません。ではこれからちらっっと・・・・・・。
佐々木:と言うわけで、みんなに幸せがやってきたところで、幸せトークを始めます。生トークです。生なんです。
長崎:生で酔っ払ってきたところで、。
佐々木:おいチャンポン。その生はビールじゃねえか。
助平:しょうがない。俺が生の真髄を言ってやる。みんな。このトークは生だぜ。ごまかしなし、ぼかしなし、モザイクなしだぜ。
佐々木:助。そのなまでもねーぞって言うか、方向が怪しくなってきてねえか?
最初はボケから始まるのがレボ部の通例なんです。
阿曽部:じゃあ、僕が生の真髄を言うよ。
佐々木:おい。今トークすることは生についてじゃなくて幸福についてだ。
・・・・っと、今日のトークはここまでにします。え?もっと見たいって?でも、さっきチラッとだけ言ったので、ここで終わりにしたいと思います。
最後の締めは僕と静香ちゃんのTimeWindowでのお茶で決めようと思います。
名取:清彦君。今日もみんなはじけたよね。
秋山:そうだね。今日もハジケをCookingだね。
名取:清彦君までCookingって言うの?
秋山:あ、静香ちゃん。本当にCookingしたいのは別だから安心して。
名取:別って何?
秋山:当ててみて。
名取:もしかして私をCookingってこと?まだ心の準備が・・・・・・。
秋山:え?・・・・・・。あはははは。静香ちゃんそれも本音だけど、そうじゃなくて、幸せをCookingだよ。・・・・・・。でも、静香ちゃんも愛ちゃん化してきたね。
名取:愛とは一緒にしないでよ。愛はみんなにああするけど、私は清彦君の前でしかこんなこと言わないわよ。清彦君もわかってるでしょ。冗談だって。
秋山:そうか。冗談っていわれると少し残念な気がする。
名取:ところで清彦君。みんなどんな論を言うか順番に予想してみない?
秋山:そうだね。じゃ最初は秋山君からいってみようって、秋山君って僕じゃないか。
名取:まあ、1人ボケ突っ込みはこれぐらいにして、私はね、清彦君は、題名が大事なものを大事にしようでしょ。身近なものを取りあげる気がする。
秋山:なるほど・・・・・・。いい線いってるかいっていないかは明日のお楽しみ。
名取:次は名取さんね。って自分じゃないかおいって・・・・・・。
秋山:僕、静香ちゃんがこういう一人ボケ突込みをするのを初めて見た。
名取:私はね、物があるということはどういうことなのかを言いたいのよ。そして、物から存在するって何って言うことを発表するつもりよ。
秋山:3番目はチャンポンだね。笑いをテーマにしているけど、確かに「笑うかどには福来る」ということかな。
名取:4番目は愛ね。愛は自分の”愛”というものにこだわりそうね。
秋山:5番目は阿曽部。”人生は遊びだ“と言ってるけど、今の社会とどう照らしあわすんだろう。
名取:6番目は朝ちゃんだね。朝ちゃんって天然だけど、その自分の天然を生かすんじゃないかな。
秋山:助は「感じる幸せ」をテーマにしているけど、何を言い出すんだろうか。
名取:次は美子ね。美子は前は占いはイメージからって言ってたけど、イメージすることがテーマっぽいね。
秋山:最後は佐々木だな。政治と幸福を絡ませているけど、今の社会に合うかどうかだね。
名取:明日の予想はこれぐらいにして、今日は家に帰りましょ。
秋山:そうだね。
と言うわけで皆さんどうですか?明日レボ部が何を言うか予想するのも面白いとは思いません?というわけで、明日の発表会を楽しみにしてくれ。ではまた明日。
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