第37話 5月9日(水)講演会の宣伝急襲祭り
さあ、今日は、いよいよ、待ちに待った物凄くエキサイティングな、広大な、大宇宙の・・・・・・っておい、さっさと話を進めろって?すいません。最近僕もボケを言わなきゃいけないのかなあって思っているんです。
まあ、その、なんと言うか、つまり、だから、いわゆる、一般的に言うと、すなわちって、さっさと言えって。はい、わかりました。一人ボケ突っ込みはこの辺で本編に入ろうと思います。本編は今日の朝から始まります。
名取:清彦君おはよう。
秋山:静香ちゃんおはよう。今日も静香ちゃんご機嫌まっすぐだね。
え?何かこに言い方変だって?「ご機嫌ななめ」って言葉があるだろ。その反対語が「ご機嫌まっすぐ」という言葉だ。これからはやるから期待しててくれ。では今日はこれで・・・。始まり始まり。え?今日は終わりというと思った?終わったら小説進まんないもんね。とにかく先に進みます。
名取:清彦君。今日はどうなると思う。私たち噂の的よね。私、ワクワクドキドキしちゃう。
秋山:僕も静香ちゃんにワクワクドキドキ。
名取:さすが清彦君。私のことわかってる。
助平:そこの二人。今日もあついね。
そこに助と愛ちゃんと会ったんだ。
名取:そういう助と愛もなかがいいわね。
助平:その辺は任せてくれ。ところで静香ちゃん。愛ちゃんがまた変なこと言ってるんだよ。
川村:え?私言ってないよ。
名取:一応聞かせて。
助平;愛ちゃん。スカートの中見られたんだって。
川村:え?助。私そんなこと言ってない。
名取:ちなみに誰に?
助平:犬。
秋山:犬かよおい。
名取:私は助かと思ったよ。
秋山:でも、この作り話面白いね。
川村:助って何でこうなの?
神山:愛ちゃーん。みんなーっ。
名取:あ、美子だわ。
今度は美子ちゃんと佐々木に会った。
佐々木:4人とも相変わらずなかがいいね。
名取:そうだ。佐々木君聞いてよ。愛、今日、スカートの中身見られたんだって。
佐々木:え?愛ちゃんの神聖なもの?
神山:佐々木君(怒)
佐々木:美子ちゃん耳つねんないで。・・・・・・。ところで誰に。
名取:太郎君。
川村:あ、静香違うでしょ。
秋山:そう。太郎君は喜んでこういったんだ。「ワン」って。
佐々木:犬の太郎君かい。
助平:なるほど、静香ちゃんと清彦が何を言うかと黙っていたらこれは面白い。
川村:助。何納得しているのよ。
神山:でも静香ちゃんと清彦君のコンビネーションって絶妙よね。
川村:私は微妙だと思う。
名取:愛。妬んじゃだめよ。
川村:違うわよ。私をコケにしているからよ。
名取:いつものお返し。
川村:それって新しいイジメ?
こうして湧きあいあいしている6人は阿曽部と朝ちゃんの2人に遭遇したんだ。
阿曽部:みんなおはよう。
朝霧:みんなおはよう。
川村:なんかこれだと朝からレボ部って感じだよね。
佐々木:いいじゃないか。
名取:でも、何か足りないような。みんなは何だと思う?
秋山:それってチャーシュー?
助平;いや、メンマだよ。
神山:私はのりだと思うな。
え?みんな何言ってるんだって?間接的にチャンポンだと言ってるんだ。チャンポンはラーメン屋の息子だからね。
佐々木:そしたら残ってるのは麺しかないじゃん。
川村:佐々木君。それは反則よ。
佐々木:そうか。いきなり中核をついてしまったか。
助平:それに最後に「ん」がついてるからな。
佐々木:これはしりとりじゃねーだろ。
そうこういっているうちに奴が来た。
?:そこの君たち、朕の噂とは、朕の偉大さがわかったか。
名取:チャンポン。タイミングいいわねって、あれ?チャンポンは?
秋山:すいません。今の朕は僕が言いました。
名取:何だ清彦君か。
川村:清彦君もフェイントうまいよね。
?:そこの君たち、朕の噂とは、朕の偉大さがわかったか。
助平:今度は誰だ?
長崎:助。何を言っている。朕と言ったら朕しかいないだろ。
助平:本物かい。
長崎:本物で悪いか。というか、本物ってどういう意味だ。
名取:さっきのチャンポンの台詞をそのまま清彦君が言ってたのよ。
長崎:そうか。清彦は自分の使命に気がついたみたいだな。
秋山:使命って何?
長崎:朕の影武者だ。これって光栄なことだ。
秋山:え?チャンポンが僕の影武者じゃないの?
助平:清彦も言うなあ。
佐々木:と、全員、偶然だがそろったところで、これから学校に急襲するぞ。
こののりで学校に来たレボ部は朝からグループに分けて作戦会議を行ったんだ。
佐々木のグループに声をかけたクラスメイトがいた。
クラスメイトA(阿部):佐々木。聞いたぞ。お前らレボ部って、え?何だっけ?幸せだっけ?そんなことやる必要あるんか?
佐々木:人生の目的は生きている時間をどう有効に使って満足するかが大事だ。満足するってことは幸せを追求することだと思わないか?
クラスメイトA(阿部):ふーん。何か堅そうだな。
クラスメイトB(馬場):でもさあ、安部、昨日のレボ部のトーク、面白かったぜ。
早速昨日の宣伝は噂になっていたんだ。僕もクラスメイトからいろいろ言われたんだ。そんな中、江藤先生がやって来た。
江藤:みんな、おはよう。さあ、席につけ。
みんな席についた。
江藤:みんなちょっと聞いてくれ。これは噂だが、レボ部が何か面白いことをやるそうだ。みんな参加してやってくれ。
って江藤先生は僕たちレボ部の前でこういうことを言うって何か変だよね。そこでチャンポンがボケをかました。
長崎:先生。レボ部が何をやるんですか>
江藤:おい、長崎。お前レボ部だろ。
こんな感じで朝は終わった。みんなが各クラスを急襲するのは2,3時間目の中休みなんだ。そうこう言っているうちに2,3時間目の間の中休みが来た。早速レボ部のみんなは出動したんだ。
まずは1年生を急襲する神山・阿曽部・朝霧チームからである。
まず3人はまず1組から突入した。1組のクラスへ入り、壇上で声をかけたんだ。
朝霧:みなさんこんにちは。噂のレボ部です。聞いてください。
1組の視線が朝ちゃんたちに向いた。
阿曽部:実は、なんと、レボ部が発表会をやります。発表会のテーマは“みんなで作ろう幸せ幕府”です。みなさん。幸せって何だと思いますか?また、人生って何だと思いますか?人は自分のこと、社会のこと、人間のことをどれだけわかっているのでしょうか。そういったものに僕たちは問いかけたいと思います。興味がある人は発表会に来てください。
神山:みんなのちょっとした生活の疑問や悩みの解決になるかもしれません。ぜひ来てください。
阿曽部:というわけでよろしくお願いします。
3人はこう言って1組を出た。他のクラスもこんな感じで回った。この3人は思いっきり正攻法で言ったんだ。みんなにうまく伝わったかなあ。
次は2年生である。2年生は僕と静香ちゃんと愛ちゃんである。
川村:2年生のみなさんこんにちは。昨日の噂のレボ部です。今度の金曜日の放課後、私たちレボ部は発表会をやります。
秋山:え?レボ部は何するのってですか?え?その前にレボ部って何?そう。簡単に説明します。レボとはレボリューションの略です。レボリューションとは革命です。では、何を革命するか。人間は進化し続ける生き物です。だから人間社会もどんどん変わっていきます。ということは新しいことをどんどん身につけなければ時代においていかれます。つまり、自分が新しいものを身につけなければなりません。そう。自分の革命がレボ部です。いかがでしょうか。
名取:そして、今回私たちは人類の究極の目的である「幸福」というものについて考えてみました。今回の発表会のテーマは“みんなで作ろう幸せ幕府”です。このネーミングもどうですか?面白そうだと思いませんか?と、いうわけでみなさん我がレボ部の発表会に来てください。
川村:最後に幸せをチラッてことで以上レボ部でした。
え?このチラッて何だって?愛ちゃんがまたやってしまいました。スカートを少しチラッとしたんです。愛ちゃんってノリがいいよね。と、言う感じで僕たちも正攻法で2年生を周りました。では3年生はどうなんでしょうか。あの3人は何をしでかすんだろう。ではご覧下さい。
助平:3年生の諸君・・・・・・様。こちらはレボ部でございます。
長崎:本日、レボ部台風が勲風学園に接近中です。
佐々木:おい、レボ部って俺たちのことじゃねーか。
助平:それはともかく、ただ今、レボ部予報では、この学園で、幸せ台風が接近中でございます。この台風は金曜日にやってくる模様です。
佐々木:具体的にどうなるんだ?
長崎:学園が幸せ幕府になっちゃうんだ。
助平:なるほどいい台風なわけだ。
佐々木:いい台風って聞いたことねーぞ。
長崎:でも神風はいい台風だよな。
助平:ところで、そういや、この台風にはテーマがあるようです。
長崎:テーマは“みんなで作ろう幸せ幕府”です。
佐々木:おい、これってレボ部の発表会のテーマだろ。台風じゃねーのかよ。
助平:ってわけで、我々レボ部は人にとって社会にとって一番大事なのはなんだろうかと考えた結果。
長崎:それは幸せなのではないか。という結論に達しました。
佐々木:では幸せとはなんだろうというのを僕たちレボ部は自分なりに考えました。今回我々レボ部はこれを今週の金曜に発表会をやることにしました。興味のある人は来て下さい。皆さんの栄養剤になれればと思います。
助平:ってことは俺たちはミネラル・ビタミンかい。
長崎:ということでみなさんよろしくお願いします。
以上レボ部の天気予報でした。ッ手負い、レボ部の宣伝が終わりましただろって?それはともかく、佐々木たちもなんだかんだいって正攻法になったけどね。え?ギャグが少ないって?だってさあ、2時間目と3時間目の休みの時間って15分しかないんだ。その15分で6クラス回るから要点を言うしかないんだよね。だから正攻法にどうしてもなっちゃうんだ。さすがのレボ部もギャグを言うひまないってわけだけど、まじめなトークもいいだろ?1番の注目は金曜日の発表会だからね。って言うわけで、レボ部の各クラス急襲が終わって昼休みになったんだ。昼休みは僕と静香ちゃんが二人で食事しているところから入ります。
名取:清彦君。今日のレボ部は噂の嵐よね。
秋山:レボ部台風だもんね僕たちは。
名取:ねえ。どういう噂が流れているか知りたい?
秋山:うん。
名取:一年生はねえ、レボ部って何考えてるかわかるようでわからないようで、でも、面白そうってのが大半。二年生は確かに言われてみると面白そうで暇つぶしに発表会に行ってみるかって言うのが大半。三年生は受験ストレスの発散に発表会を聞いてみようというのが大半なんだ。昨日の宣伝も結構効果があって好評なのよ。
秋山:でも不評はないの?
名取:聞いたらきりないわよ。例えば、「何めんどくせーことやってるんだよ」とか「受験で忙しいのにうるせーな」とかってことかな。まあ、そういう人はほっとけばいいんじゃない。
秋山:そうだね。
そして放課後、レボ部はまた校門で宣伝をしたんだ。でも宣伝の内容は昨日と同じなんだ。だからみんなに言う必要はないと思ったので、今日はこのへんで失礼します。え?終わり方があっけないって?そんなことはありません。まだ、発表会まで2日あります。それまで皆さんも心の準備をしておいてください。って何の準備だって?怖い話をするわけじゃねーだろって?いや、期待してくれと僕は言いたいんだ。というわけで、今日は本当に失礼します。
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