第9話 4月17日(火)チャンポンのハジケぶり

 今日はチャンポンのハジケぶりを見る日である。チャンポンがハジケたのは英語の授業であった。

吉本先生:Hello.(こんにちは)みなさんこんにちは。今日は初めてなので私の自己紹介をします。名前は吉本美江。趣味は音楽鑑賞です。今日は私というキャラクターを皆さんにわかっていただくために、質問会をします。私のことについて質問がある人は英語で言ってください。

 吉本先生は結構美人の先生なんだ。ま、それは置いといて、ここでチャンポンが質問した。この会話はみんな笑ってしまったんだ。とにかく読んでくれ。

長崎:Hello. Mie.(こんにちは。ミエ)

佐々木:おっ。チャンポン、先生を呼び捨てかい。

長崎:What time is it now?(今何時?)

助平:おい、チャンポン、教室に時計あるだろ。

吉本:長崎君だっけ。君ってボケるの好きなのかな。

長崎:Yes. I am.(はいそうです)And I like you too.(そしてあなたも好きです)

吉本:コラ。大人をからかうんじゃない。ちゃんとした質問をしてよね。

長崎:O.K.(わかりました)How old are you?(何歳ですか)

吉本:こら。初体面の女性に年を聞くもんじゃありません。外国人だったら軽蔑されるわよ。

長崎:では質問を変えます。How many boyfriends do you have? (恋人は何人いますか)

吉本:君ってそういう質問ばっかりするわね。

長崎:Please answer in English.(英語で答えてください)

吉本:突っ込みもうまいわね。O.K. I have no boyfriend. (わかったわ。恋人はいないわ)

長崎:Why? How beautiful you are!!(何で?先生はこんなに美人なのに!)

吉本:You are good to speak compliment too.(君ってお世辞もうまいわね)

長崎:Well. Do you want boyfriend? (ところで、恋人が欲しいですか?)

吉本:No. I don’t. (いらないわよ)

長崎:Really? (本当ですか)you speak honestly. (正直に答えて下さい)

 ここで助が会話に入ってきた。

助平:先生。ちょっと疲れました。日本語で会話してくれませんか。

吉本:そうね。日本語で話して欲しい人は手を上げて。

 みんな手を上げた。

吉本:わかったわ。では、長崎君。もう一回今度は日本語で質問して。

長崎:わかりました。質問を日本語で言い直します。地球は何で青いんですか。

吉本:違うでしょ。ちゃんと言い直して。

長崎:失礼しました。先生は恋人が欲しいですか。正直に答えて下さい。

吉本:本当は欲しいけどいないのよね。好みの男が。

長崎:江藤先生はどうですか。

吉本:ちょっとタイプじゃないなあ。

長崎:そうですか。誕生日プレゼントに平常点がもらえると思いますが。

吉本:長崎君。君、大人をからかうんじゃない。

長崎:わかりました。江藤先生はタイプじゃないということにして、僕はどうですか?というのは冗談です。

 今日のチャンポンのハジケぶりは凄まじいものがあった。

吉本:私が高校生に振り回されるとは思わなかったわね。長崎君。そういう君は彼女はいるの?

川村:いますよ。

長崎:愛ちゃん何言ってるんだよ。彼女なんかいないよ。

川村:いるじゃん。この前女の子に告白されたんでしょ。

クラス全員:おーっ。

 ここから吉本先生の反撃が始まった。

吉本:そういう君はどうなの。告白されたんでしょ。

長崎:先生。いませんよ。

吉本:Really? You speak honestly. (正直に答えなさい)

長崎:その子は友達ということにしました。

吉本:長崎君。フッたの。女の子が告白したのよ。

川村:先生。実は告白した子は小学生だったんです。

吉本:そうか。小学生が彼女ね。これは犯罪だわ。職員会議にかけます。

長崎:先生。ちょっと待った。

吉本:というのは冗談よ。

 どうでしょうかこの会話は。チャンポンは最後にやり返されたけどね。でも吉本先生とチャンポンの関係はこれがきっかけで・・・・・・と、いうわけで今日はお休み。


 4月18日(水)愛ちゃんのハジケぶり

今日のハジケ者の主役は愛ちゃん。保険の授業の中での出来事だった。

川村:先生、質問していいですか。

保健の先生:いいよ。

川村:男って女の裸を見るとなぜ興奮するんですか?

 え?女の子は普通こんな質問しないって?いや、愛ちゃんはハジケるために必死だということを考えてくれ。

保健の先生:難しい質問だな。誰か答える奴いるか?

 この先生の発言は逃げであるが、こういう時に答える奴はこの男しかいない。助である。

助平:それは俺が答えよう。それは男だからだ。

 助のこの発言で愛ちゃんはピンときたらしかった。

川村:鼻血が出るのはなぜ?

助平:男だからだ。

川村:じゃあ、私の足を見て。鼻血出た?

助平:耳からも血が出た。

川村;助、耳鼻科行った方がいいよ。

 これが今日の愛ちゃんのハジケぶり。今日はここまで。


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