第24話『これはきっと大事なこと』
俺は自分の部屋で明日の支度をすると
姉さんがノックもしないで入ってくる
「入るわよー」
「入った後に言わないでくれるかな姉さん?」
「明日勉強会なんですって?高杉君から誘いが来たわ」
「丁度俺も誘おうとしたところだよ、来るだろ?」
「大好きな暎君のためだもの♡行かない訳にはいかないわ!って雲母は思ってるよ」
「人の思考を勝手に変えてんじゃないわよ八千代!」
「また遊びに来たんですか佐藤さん?佐藤さんも来ます?」
「んー、まあ雲母の保護者として来るよ」
「そっすか、じゃあ結城さんに追加言っときますね」
「ねーねー恋愛君、気になったんだけどさ」
「なんでしょう?」
「そろそろ名前呼びすれば?」
佐藤さんの言葉が俺はすぐに理解できなかった
名前呼び?名前って下の方ってことだよな?
俺が?結城さんに?
「いやいやいやいや無理無理無理無理!!!」
「なんでー?名前呼ぶだけだよー?ねっ雲母」
「え?えーっとーそーねぇーーー」
「じゃあ姉さんは高杉のこと名前呼び出来るのかよ!!」
「は、はあ!?そんぐらい出来るし!」
「じゃあ勝負だ姉さん!どっちが先に名前呼び出来るか!」
「いいじゃない!やってやろうじゃないのよ!」
(あーあ、いいのかな〜二人とも、まあ面白そうだからいっか♪)
・
・
・
・
次の日、俺たちは支度をし結城さんの家に着いた
結城さんの家付近で佐藤さんと高杉と待ち合わせていたが
佐藤さんと高杉のとなりに見知らぬ男がいた
誰だろう・・・・と思ってると姉さんがげっ、と声を出す
「なんで先輩までいるんですか!」
「んー?八千代に誘われてさ〜お前らの監視役?」
「この人誰っすか佐藤さん?」
「恋愛君は知らなかったんだっけ?私の彼氏で先輩な北条夏海さんだよ」
佐藤さんに彼氏いたの!?という驚愕の事実を知り
俺は無残にも口をあんぐりと開ける
高杉にダッセェ顔すんなよと突っ込まれ
正気に戻りながら結城さんの家のインターホンを押す
すると結城さんではなく百華さんが出てきた
「あら早かったのね♪雲雀さんと結城さんとすでに始めてた所よ♪あがって♪」
まるで自分が家主みたいに案内する百華さん
結城の部屋には前に行ったことあるから何も思わないけど
俺はあるものに釘付けになっていた
「二人とも〜皆来たわよ〜」
「あ!金君金君!真里奈ちゃんの髪型いじってみたの!どう?」
俺たちが入って来るなり俺だけ引っ張っていく雲雀さん
そして誘導されたところには普段の長い髪を二つに分けた
ツインテール姿の結城さんがいた
「あ、えと、いらっしゃい皆さん」
俺はそれを見た瞬間考えたことは一つ
かわいい!!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます