第五話
「最近、お前音楽室行ってなくね?どーしたよ」
「いや、別に行くの飽きたってだけ」
「なーんだよ、他に興味湧くもん見つけたか?」
「は?い、いやおまえには関係ねーだろ。」
「なんだよ、好きな子でもできたか? 笑笑」
「いたら悪いかよ」
「おいマジかよ。誰だよ、教え...」
「おうっ、亜結じゃん。どーした?」
「あ、学斗!茉耶に会いにきただけだよー」
「んだよ、俺に会いに来たんじゃねーのかよ 笑笑」
「調子乗んな。 笑笑」
え、アユ?アユってゆーんだったあの子。
って、えーーーーー!? なんで、学斗と知り合いなんだよ。
てか、なに。そーゆー関係?
「あ、こいつ東野悠樹。理系で唯一の内進仲間だから。仲良くしてやって。俺がゆーのもなんだけどさ 笑笑」
「あ、こんにちは。C組の亜結です。山添亜結っていーます。」
「よろしくー!悠樹ですっ。」
俺ら、1年が入学して次の日大名刺交換会が学校で行われた。その時に俺、東野悠樹は一目惚れをした。
「こんにちは!C組の山添亜結です。趣味は音楽鑑賞。スポーツは得意な方だけど、あんま好きじゃないかな。よろしくね。」
「こんにちは!D組の東野悠樹です。趣味はマーベル。スポーツはできるのとできないものの格差が激しいわ。よろしくな。」
え、待って待って。この子可愛くね?俺のどタイプなんだけど。
俺は生まれて一度も恋愛をしたことがない。好きな子もできたことないし、告られたこともない。むしろ、女に無関心だった。
これが、一目惚れって言うんだ......
この日、俺は生まれて初めて恋をした。
「てか、悠樹のこの髪カツラみたい。笑笑 めっちゃふわふわー。」
「お、おい。やめろよ。 笑笑」
え、ボディータッチ?心臓やばいんだけど。顔赤くなってないよね?
「なーに、悠樹照れちゃってー。かわいいんだから。俺もそれ触っててめっちゃ気持ちい。」
「学斗、やめろって」
「で、亜結は学斗と悠樹どっちなの? 笑笑」
「茉耶ー、本当になんもないってばー。」
多分、亜結は俺みたいな地味なやつよりかっこいい学斗が好きなんだろうな。みてればわかるっつーの。
初恋、一週間にして終了てか? 笑笑
くだらねーよ。恋愛なんて。
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