3つの願い事

魔人が女にいった


『好きな願い事を3ついいなさい

 かなえてあげよう』


女はいった

『いまは決められない』

『また、今度つかうよ』



魔人がまたやってきた

『願いはきまったか?』


女は答えた

『いやまだきまっていない』

『それより、お菓子を焼いたから食べないか?』



魔人がまたやってきた

『願いはきまったか?』



女は答えた

『いやまだきまっていない』

『それより、おもしろい話があるから聞かないか?』



女は、願い事を1つも使わずに

平穏な日常と欲しかった友人を手に入れた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

1分物語 おむすびゴロロ @nobson50000

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ