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    004:島を渡る船への応援コメント

    イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
    ・冒頭の完成度
    良い点:主人公が誰なのか示されている。
    悪い点:導入が長い。主人公の目標が示されていない。
    ・文章の読みやすさ(文章の美しさとは別)
    良い点:描写が丁寧。
    悪い点:文法が間違っている。一文が長い。文体に統一性が無い。
    ・登場人物の深み
    良い点:ある程度個性が出ている。
    悪い点:人物を登場させすぎている。過去や背景が描かれていない。言動に一貫性がない。
    ・総評
    文章の読みやすさについて。一つ一つの描写が丁寧である点が評価できる。しかし文法が一部間違っている。三点リーダー「……」またはダッシュ「──」を使用した後、文章が続く場合にスペースを入れているがそれは間違い。本来入れるべきではない。もし文章を区切りたいのであれば句点「。」に置き換えるべき。区切る必要を感じないのならば、スペースを空ける必要はない。そのまま文章を続けるべきである。また、改行による強調の部分(例えば、第四話冒頭『……翌日であると』)で句点「。」が抜けている。強調する場合であっても句点を付けるべきである。基本的な文法にミスがある場合、コンテスト等で真っ先に弾かれやすいため注意。また一文が長い。そのため接続詞・修飾子が増え、文章が読みづらくなっている。一文を短く区切る意識を持つと良いだろう。また文体に統一性がない。ポップで柔らかい文体と、風景・心情等を丁寧に描写する硬い文体が入り混じっている。書きたいジャンルや物語を通して表現したいテーマに応じて、文体の硬さを統一できると良いだろう。
    冒頭の完成度について。主人公が誰で、どういう人間なのかが最初に説明されており、自然な形で物語に入ることができた点が評価できる。しかし導入が長い。主人公が異世界に行くまでの展開、異世界に行ってから島流しされる展開。これらが冗長に感じた。加えて世界観の説明や設定の解説等もあり、読んでいてストレスを感じてしまう。あらすじを読む限り、この物語のテーマは「デミちゃんと一緒に成長し活躍する」ことであると考えられる。それならば、異世界に行って女湯を覗いて島流しされるまでの展開は省いて、デミちゃんと出会うところから始めるべきである(経緯の説明は後からでもできる)。冒頭は世界観が定まらず不安になり、どうしても説明・弁解をしてしまいがち。だが読者は設定ではなくストーリーを読みに来ている。そのことを意識して、動きのある冒頭にすることを意識すると良い。また主人公の目標が示されていない。そのため物語の目的が分からず、読んでいてモヤモヤとした印象を受けた。主人公が達成したい夢・目標。目標を達成したい理由。目標を達成するまでの困難。困難を解決するための方法・努力。これらの基本的な要素を押さえ、物語の土台を固める意識を持つと良いだろう。
    登場人物の深みについて。ある程度人物の性格がはっきりとしており、個性が出ている点が評価できる。しかし登場人物が多すぎる。異世界に転移するまでの展開で、名前付きの人物が何人も出ている。にもかかわらず、異世界に来てその人物たちは登場していない。名前を与え、姿を丁寧に描写した人物ならばもっと多く登場させるべきである。逆にそれほど重要度が高くない人物ならば、そもそも登場させるべきではない。なぜその人物を登場させる必要があるのか。その人物は物語の中でどのような役割であり、どのような立ち位置なのか。これらを意識できると良いだろう。また人物の過去や背景が描かれていない。そのため人物に深みがなく、魅力に欠ける。人物に過去やトラウマを設定し、性格の二面性を描く。これを意識できると良いだろう。また人物の言動に一貫性がない。特に主人公に顕著であるが、ストーリーに性格や言動が引っ張られすぎて不自然である。物語に都合が良すぎる用に感じた(ご都合主義)。執筆前にプロットや軽いあらすじ等を書くなどしてストーリーを整理し、人物を自然な流れで動かすことを意識すると良いだろう。
    長文失礼いたしました。これからも執筆を頑張ってください。

    作者からの返信

     ぶるすぷ様

     ご指摘ありがとうございます。文法に関しては知らないことが多く大変勉強になりました。 「●●……」のあと、てっきりスペースを空けるものだと思っていました。

     導入についてはこれから意識していこうと思います。この作品は処女作で何も知らない中書いたので……。と、自分で思っていたのですが、何を書いてもそうなっちゃうのでやはりもっと意識しないとダメなのを理解しました。
     説明・弁解を省くのと併せて努力が必要な部分です。単純に性格の問題なのでしょうね。キャラ(メインストーリー)を出す経緯、自分なりの矛盾の解消を文でしたくなっちゃうようです。 
     アニメでも最近の動画でも、結論に近しい場所を描写し、そこまでの経緯を……。と、いうのを見かけるので、そういう風に書けるように、思い切りを大切にしないとならないなぁ。

     登場人物。1話で出した名前のある人物は異世界を旅する中で出会っていくスタイルで考えていたのですが、他の方にも指摘されたのですが、多すぎる。ということ、登場する前に名前なんて覚えてないということを言われました。確かにその通りだと思います。
     こういう場合は、名前は出だずに一緒に異世界に行ったメンバーとして影だけだしとけばいいのかなどなど、他の小説を読みつつ勉強していきたいと思います。

     一貫性のある言動って難しいですね。自分ではその時の感情や状況立場を踏まえると同一人物の言動は一貫していると思っていましたが、読んで下さったかたがそう感じたということは、そうなのだと思いますし、ストーリーに引っ張られるというのもその通りだと思います。このあたりはプロットと合わせて……。確か、プロットという言葉を知ったのが、50話位まで書き進めた時だと思うのですが、今の私にとってこれは凄く難しいです。
     書いていく中でマスターしなければならない技術だとは思います。今は、プロット(と呼ばれるもの)を、章で多くて3つ。 1章であれば、『島流し』『知らぬ間にレベルアップ』『亜人との出会い』2章であれば……みたいに考えて、その合間は恣意的に書き進めるが矛盾は無いようにする。そして伏線を散らすといった具合。

     やはりただ文章を書き進めるだけだと多くのアラが出てくるのですね。メインを先に持ってくる思い切り、ストーリーを前面に、自然な流れを意識して、プロットを使った執筆を学んでいきたいと思います。


     たくさんのご指摘ありがとうございました。まずはこの中で教えていただいた問題が半分は解決できるように書ければと思います。

     改めて感謝、ありがとうございました。