第0017話 ソリテアの優しさ
その北西部には "アエスオンギス" という大きな町がある。
その町の
彼女の
俺たちは アエスオンギス の神殿には
ソリテアの実家がある "タウトラドゥ村" の近くの
転移後すぐ、
「えーと、俺たちは "アエスオンギス" の
で、このテントの中には
その場合は、すぐに
みんなは
どうやら
「この
ソリテアが俺の
「ありがとう。 それじゃあ、行きますか?」
「「「「「 はいっ! 」」」」」
村の
ソリテアは
俺の
「……ああ、もうダメだ。 これ以上
「
「うちには
ザワザワしている。
どうやら
ソリテアの家族だけでなく、この人たちも助けてやるか……。
……そう思った時である。
「あれぇ?
「けっ!
……あっ、
……ったくよぉ!
カッチーーン! 許せんクソどもだな! どうしてくれようか!?
俺たちと
彼等の手には、いつの間にか、こぶし
ソリテアの
「大丈夫だよ、ソリテア。 俺が守るからな……」
「サッサと出てけ! このクソ
直後、
自分たちが
タネ明かしをしよう。
実は俺が "見えざる神の手" を10本出して、飛んできた石を
ひとりの
「やめんか!
スケさんが サッと俺とソリテアを
グシャッ! …… ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁあ!!
男の
しかも、スケさんがねじ上げたことにより、男の
「うわっ!」
スケさんはひと
「しょうがねぇなぁ……修復!」
俺は
「な、なんてことしやがる! おうっ! みんな! 構うこたぁねぇ! やっちまえ!」
……ああぁあ!
こんなヤツらがどうなろうと知ったこっちゃねぇからなぁ。
ソリテアの家族と
俺たちを
俺は彼等を
「えええいっ!
みんな、
「おい! そこのクソガキども!
俺の大事な大事なソリテアとヘルガに、よくも "ひでぇ" ことを言いやがったな?
それなりの
俺は
「ぐっ、はぁはぁはぁ……ち、ちくしょう! ソリテア!
や、やっぱりお前は
こ、こんなヤツらを
俺たちにこんなことをして、た、ただで
お前の家族を
「かぁーっ! まだ言うか、クソガキが!
ぎゃあああぁあぁぁぁぁぁ!!
「ま、
「はぁはぁはぁ……。 あ、
俺はこのリーダー
もしやと思ったが、やはり、こいつこそが
俺は
「さっきから聞いてりゃあ、
誰が
「 !!!!! 」
「そうだ! てめぇが思ってる通りだよ! 理解したか!? クソガキがっ!」
「……」
「俺がこの世界の "神" だ!」
クソガキの
「ソリテアと、ここにいる子たちはなぁ! み~んな! 俺のフィアンセだ!
てめぇは、俺の
「す、すみません。 ま、まさか
"見えざる神の手" で、例のごとく "かる~く"
「てめぇ、まだ言うか? ……
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい……」
「俺は全部知ってるんだぜ? てめぇが俺の
ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁあ!!
あ゛! 鼻がもげた! "見えざる神の手" で "かる~く" ひねっただけなのに……。
「めんどくせえけど……修復!」
「はぁはぁはぁはぁ……ど、どうか…お、お
「い・や・だ・ね!
てめぇは、ソリテアが
『お許しを……』だあぁっ!?
ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁあ!!
うわっ!? クソガキの
ヤツが昔ソリテアにしたように、
も、もちろん! "かる~く" やっただけだ……ぞ!?
「しょうがねぇなぁ……修復!
今みてぇに、
どうだ? クソガキ! ソリテアの気持ちが "
「す、す、すみません。 すみません」
俺は
「それに……ソリテアの家族を "
それは一番 やっちゃぁ いけねぇことだろう? たとえ誰であろうがな!
しかも……俺の家族になる人たちだぞ? てめぇいい
「し、しません。 と、取り消します!
「
これだけ
まさか
世の中、そんなに甘くはねぇぜ」
「す、すみません、すみません……う、うわぁ~~~…………」
俺は "見えざる神の手" を出し、このクソ野郎を
次に起こることは予想できる! だから、
どれくらい時間が経っただろうか……
数十秒といったところだろうか?
投げ上げた位置からは
グワッシャ ベチャッ!!!
クソ野郎は地面に
あたりには
俺たちはシールドの中にいるので、当然、
もちろん、
だが、フィアンセの女性たち5人は、目を
「次は誰だ? ソリテアをいじめたヤツは俺が
「し、シンさん、も、もういいです。 みんなを…もう許してあげて下さい」
「しょうがねぇなぁ……。 ソリテア、お前さんは
村人たちの間に、"
「おい、てめぇら……
だが! 次は
村人たちは、すごい
「かーっ!
ソリテアさえ
てめぇら、ソリテアには
俺には、村人を皆殺しにする気なんぞ全くなかったのだが……
いかにも "皆殺しにしたくてしょうがない" という
『いいか忘れるな! ソリテアが助けてくれたんだぞ!』と、
まぁ……ソリテアの家族がここを離れるということになったら、二度とコイツらと関わることはないだろうけどな。
ちなみに…地面に
ヤツの
しかし……俺も
でも、一度ぶっ殺してやったから……まぁ、いいかっ!
これで今後、
なお、ヤツには、ソリテアが助けてやってくれと頼んだから "
ヤツは、ソリテアの前で
◇◇◇◇◇◇◇
なんだかんだあったが、今、俺たちはソリテアの実家の前にいる。
入り口の
「……わ、私を
「そ、そんなことは絶対にしない! してたまるか!」
「じゃ、どうやって
「お前を
「そんな……そんな
「
「ラスラン、ソリテアには頼れないよ。 私たちは
それに…ソリテアは、まだお
お
「そうなんだよ。俺たちはソリテアを
「そう、だから
ソリテアに頼っちゃいけないんだ」
「それにね、ソリテアにとっては、今が神様のお后様になれるかどうかの一番大切な時なんだよ。 絶対に私たちが
「じゃ、どうするの。 ううう。 もう
「ただいまーーっ!」
俺はソリテアの代わりに、大きな声で
「えっ? あ、あのう…どちら様でしょうか?」
「お父さん、お母さん、ただいま……。 セリーネ、ラスラン、元気?」
ソリテアが俺の
「「ソリテア!」」「「お姉ちゃん!!」」
「お
ああ……この世界の神をしている者です。
「「「「 か、神様!! 」」」」
「はい。そうです……って、はぁ~、
「「「「……!?」」」」
みんな目が点になっている。
「……というわけだ。 お前さんたちが望むのならだけど、俺んところに来て農業をやらねぇか? もちろん、小作じゃねぇぞ、オーナーだぜ。 どうだ?」
「ありがとうございます!
「おう! そう言ってもらえるとすげぇ嬉しいぜ!
よろしくな! お
「はい。 よろしくお願いします!」
よかった! ソリテアの家族は来てくれることになった!
ソリテアの顔には、今まで見たことがないくらいの、
う~ん、この笑顔は特に
なんと! 彼等は今日にも
これから色々回る予定だが……まぁ、4人くらい人が
ソリテアの家族が持って行きたいと言ったものを
お
家族みんなが、
おっと、お
……まぁ、いいかっ!
30分ほどで
次の目的地へ転移する前にちょっと
ソリテアの
みんなで
「ソリテアちゃん……」
「ニングちゃん!
話しかけてきたのは17歳の女性。
ソリテアの
ニングは、ソリテアが実家に帰ってきていると聞いて、ソリテアに
『今日、この村にソリテアが来てくれてよかった。 ソリテアに別れを告げることができてよかった』と、さめざめと泣いている。
「私はこれから
だからね、多分、ソリテアちゃんとは、もう二度と会えないと思うの」
「そ、そんな……。なんで?
「うん……それが一番大きな理由かな。
でもね、
家には
「だからって、
「姉さんから向けられる、『こんな時ぐらいだろ? お前が役に立つのは……』って感じの視線が痛くてね。
恋人もいないし、私ひとりじゃ生きていけないし……
もう、どうでもいいかな? って思っちゃってね。 OKしちゃったんだ」
「何とかならないの?」
「お兄ちゃんとこに
お金も無いしさぁ。 どうしようもできないの。
これが私の
ニングは涙をポロポロと
ソリテアが俺の顔を
「……さっきね、村の人たちがソリテアちゃんが来てるって教えてくれたんだよ。
だから、もう、いても立っても いられなくなっちゃってね、来ちゃったんだあ。
さ、最後に会えて良かった…よ……うう……」
「あー、
お前さんは
思わず
「金貨30枚で売られることになっています。 もう多分家の方には奴隷商人が来ていると思います。 それじゃぁ、もう行かないと……じゃ、じゃぁね、ソリテア」
この場から
「分かった! 俺が助けてやるぜ!
ソリテアの
「え、でもそんな……
「大丈夫よ、ニングちゃん、私のダーリンは神様なのよ。 ドンと
「え!? か、神様!? ははぁーーっ!」
ニングがその場にひれ
「お、おい! そんなことはやめてくれ! 普通にしろ、普通に!」
ニングはソリテアにも
「ニングよ。 絶対にお前さんの悪いようにはしねぇから、俺に
とはいうものの……奴隷から解放しても、このままここにいられないよな?
神都の中央神殿で働いてもらおうかな? その気があるか
「ところで、お前さんは、ここを離れて、中央神殿で
「えっ? いいんですか!? 私のような何もできない者が
「ははは。 誰でもみんな最初は
どんなことでも
それに神殿には色んな仕事があるからなぁ……
お前さんに合った仕事もきっと見つかると思うぜ?
嫌なら、やめりゃぁ いいだけだしな? 嫌な仕事を無理にやらせることは絶対にねぇから安心していいぜ。
どうだい? やってみる気はあるかい?」
「……ううう……やりたいです。 あ、ありがとうございます。
か、神様……どうか私をたすけて……」
「おう! 任せろ! 俺が絶対に助けてやる! だから安心しろ!」
「スケさんはここでみんなを守っていてくれ!
ソリテア! カクさん! 俺と一緒に来てくれ! 他のみんなはここで
「「「「「 はい! 」」」」」
「さぁ、ニング! お前さんの家まで案内しな!」
「はい!」
俺たちはニングの家、正確にはニングの兄の家が見えるところまで来た。
家の前では、男女2人と、フードを
俺はフードをかぶった人物のステータス画面と魂の履歴をチェックする。
ターゲットカーソルの色は、ほとんど黒だ!
しかも、
俺たちがいるすぐ
その
彼女たちの魂の履歴を確認すると、みんな
俺は彼女たちが入った
そして、その直後に
「
さらに俺は……
「完全浄化! …… 完全修復! …… 下着&衣服装着! ……」
身体の内外を完全浄化。
もちろん!
下着と服等は、
その後 "見えざる神の手" を使って彼女たち5人を俺たちのもとへとそっと
「つらい
「「「「「 う、うわぁーーーあん!! 」」」」」
女性たちは大声を出して泣き出した。
その声で気が付いた奴隷商人がこちらへと走ってくる。
「クソガキが! 何しやがる!」
「うるせえ!
だが!
「クックックック! こりゃあいい!
「てめぇは、ついてねぇと思うぜ? だって、俺に見つかったんだからな!」
「ほざくな
奴隷商人は、
そして、俺たちの
奴隷商人のもとへと
「わははははははっ! これでお前たちは俺の言うなりだ! ……
奴隷商人が言い
たった今俺が
「し、しまったっ! これはマズい!!」
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