アウロルミア神国首都、エフデルファイ
第0016話 そしてみんなが嫁になった?
「まぁ、
ソリテアが俺とシオリが待つ俺の部屋へとやって来た。
俺たちは彼女を部屋に通す……。
夕食を終えて、みんなは
今頃はみんな自室で
キャルとシャルには、神殿騎士見習いの獣人族の女性、ラフの部屋に遊びに行ってもらっている。
「それでどうだった?」
以前ソリテアには、みんなの "
みんなは "俺の嫁になること" を本心ではどう思っているか?
それを彼女には聞き出してもらっている。
「やはり全員が
「貴族のお
「はい。 ゼヴリン・マーロウは、特に強く
ゼヴリンは"
その能力の高さゆえに、かわいそうに彼女は、本人の意思は無視され、
これは俺がゼヴリンと会話した時に、その話の内容から感じ取った
ゼヴリン自身は『
"
「そうか……。分かった。 ソリテア、ありがとうな。 助かったよ」
「いえ……でも……シンさんは本当にみんなを
「ああ、もちろんだとも! 望んでくれるんなら、俺は喜んでそうするぜ!
……だが、何でそんなことを聞くんだ?」
「
「ははは。安心しろ! ヤツらにそれを
どうするかは俺が決めることだ! みんなにもそう言ってやってくれ!」
「はい。安心しました!
ソリテアはホッとしたといった表情を浮かべ、この場を
「あ、ソリテア!」
「はい? 何でしょうか?」
彼女の身体は部屋の入り口の方へ向いていたが
「お前さんの
「はい。 そうです」
「それでな、お前さんの
「ああ……ありがとうございます。 両親に手紙で
「手紙で聞いてたんじゃあ、時間が
明日にでも俺が
「はい! ありがとうございます!」
「それから、実家が農家だという他の子にも聞いてみてくれねぇか?」
「はい。
「そうか、じゃぁ、その子たちにも俺が家族のところに連れてってやるということを伝えてくれ」
「はい」
ソリテアは
俺とシオリはそんな彼女を笑顔で見送る……。
◇◇◇◇◇◇◇
「シオリちゃん、お前さんだけには俺の本心を言う。 聞いてくれるか?」
「はい? シンさんの本心ですか?」
「ああ、明日、全員を
俺はシオリにだけは、正直に俺の考えを話すことにした。
彼女たちが本当に自身の
それゆえ、俺は彼女たちとは『 男女の関係 』になるつもりはないということ。
まずは、彼女たちをこの惑星の色々な場所に
そして、彼女たち自身に"やりたいこと"が見つかったのなら、
彼女たちが "
……そんなことをシオリには話した。
「
失礼ですが、シンさんのお考えは "エゴイズム" としか思えません。
今の彼女たちの気持ちを
彼女たちの思いを
「彼女たちが "神殿" に
「はい。彼女たちの"魂の
シオリは続ける……
「
彼女たちの "
"俺がルールだ!" を、ここでも
「うぐっ! そ、そういうつもりではねぇんだが……な」
シオリの
彼女がこれほど強い
シオリが言葉を
「はい……」
「
ドアの向こうからは聞いたことがない女性の声がした。
その声にシオリが対応する。
「シンさん、彼女は私の
「ははっ!」
俺たちの前に
「彼女は "エン" と申します。
彼女に
……エン、
「はっ! 実は
他の6人を自分たちの "もの" にするつもりであるということである。
「ご
「はっ! もったいなきお言葉、
「エン、ご
「ははっ! 失礼します!」
エンはまるで
「シンさん、どうされますか?」
「ヤツらごときが どうこうすることは できねぇだろう?
俺は
なんかしてきたら、"ボッコボコ" にしてやるだけだ! はははははっ!」
「はい。 私はアマゾネス・オーク・クイーンに
「おう! 頼む!」
シオリと その
実はさっき
だから、ヤツらの計画は俺は
ヤツらが明日の計画を話し合っている時が、ちょうど
その "礼" もかねて、明日はヤツらを "ボッコボコ" の "ギッタンギタン" にしてやることを
「話が
「いえ。
「いや、
シオリは、ほのかな笑みをたたえながら、
「しかし……なんか変なんだよ」
「え?」
「俺は地球にいた時は "ただひとりの女性" だけを愛していてなぁ……
他の女性を好きになるようなことは、絶対になかったんだが……」
「ええ……」
「シオリちゃんだと
たとえすごい美人が
シオリが
「だからみんなから俺は、"
「理性がスーツを着て歩いている……ですか?」
「ああ。そうだ。 それがどうだ! こっちに来てからは、ちょっと気持ちが
俺は
「あ、なるほど。 そのことでしたら、それは……現在ご使用中のお
「な、なに?」
「通常とは
まず1つ目が、 "パッシブスキル" として "
「えっ!?」
「そして、2つ目が、
「え、えっ!? ぷ、プログラミングされている?」
「はい。そのプログラムは、シンさんの身体の "
「えーーっ!? そうなのかっ!?」
「地球時代、
そういう人は、決まって "パッシブスキル" として "
「そ、そうなのか!?」
「はい。また、すぐに異性に恋をする "
そういった人の肉体には、決まって、 "
「えーーーっ!? と、ということは……
現在の俺は "モテモテで
「まぁ……
なんか
◇◇◇◇◇◇◆
気持ちのいい朝……と言いたいが、なんか
ん? んんん!?
ん!!
昨夜は、俺の右にキャルが、キャルの右にシャルが寝ていた。
眠りについた時には3人だけだった。
だが……
俺はキャルの方を向いて、
キャルは俺の
俺の左で、俺の
俺の左、腰のあたりか? いや、俺の
え!? 俺の右側、
俺の右側で寝ているキャルは、インガの頭を
キャルの右にはシャル。
そして、シャルの右には……神殿騎士見習いの獣人族女性ラフ!? えーっ!?
俺のベッドは、キャルとシャルの
"スーパー、スーパーワイド キングサイズ ベッド"
……なので、これだけの人数が寝ていても、まだまだ
余裕はあるんだけどぉ……みんな、いつの
俺は全く気付かなかった。
さっき目を覚ますまで、こんな状態になっているとは全く気が付かなかったのだ。
俺はみんなを起こさないように、ソーッとベッドから
そして、
◇◇◇◇◇◆◇
入り口から見みると、
俺の
その前……俺から見て
スケさんの
そして、彼女たち"神殿騎士見習い"から少し離れて、彼女たちと同じように、
神官たちの数は……30人くらいはいるだろうか?
俺から見て正面には、ゼヴリン・マーロウ、右にソリテア、左にインガ。
彼女たちの後ろは、右に、タチアナ、左にはヘルガ、その後ろ、右にカーラ、左にディンクが
神殿騎士試験受験生3人は、まだ、神殿関係者ではないので
キャルとシャルは俺の膝の上で、ニコニコしながらみんなを見ている。
入り口の
入り口の
マップ上で確認すると、扉の向こうで待機している神殿騎士は11名。
いずれも魂の色は黒みがかった赤色をしている。クソ野郎どもだ。
こりゃぁ、大漁だ! アマゾネス・オークたちが喜ぶぞ。 ふふふ。
統括神官のアルチエ・ルフクの魂の色は"青"だ!?
この男は代官に利用されているだけのようだな。
代官の "ムケッシュ・ジェイペズ" については言うまでもなく、ほとんど黒に近い赤である!
それが
后候補の神子たちの
そして、いよいよ! 俺が后を選ぶ時がやって来た!
「それではこれより
「おう! 分かった! 俺が
「はい。上様が、お
「俺の嫁さんに なりたい
"はーーーーいっ!"
……んん!? し、シオリまでもが、小さく手を
ええーいっ!
「よし! 今、
これに
「お、お待ち下さい! お
統括神官は
「ほおぅ?
「と、とにかく、おひとりだけでないと
「
そう言いながら俺は、キャルとシャルをシオリに
シオリは
「いえ、私ではなく、このような
「今回のこれが初めてなんだぞ? 前例なんぞあるわけねぇだろが?」
こう言いながら、俺は神子たち、神殿騎士見習いたちを俺の
スケさんとカクさんが
「んぐぐ……。 と、とにかく、お、おお、おひとりだけに……」
俺は神術、"
「だ・ま・れ!
「ヒィーーーッ!」
ここからコイツを
そうなると神子たちにとっては非常に
だから、彼女たちと神殿騎士見習いたちを、まとめてマンションの1階ホールへと転送することにした。
「みんなマンションの1階ホールで待っててくれ!……転送!」
スケさんにも聞かせたくなかったので、ここにはカクさんだけを残した。
さてと……これで
その時である! 入り口の
まぁ、たかだか11人なんだけどね……。
「お
そう言うと悪神殿騎士どもは
ぶべっ! ぐわはっ! げふっ!………
「修復!……浄化!」
代官どもは、
コイツらの血で
「おい
そう言って俺は、昨日、代官が俺との
/*--> ここから記録映像開始……
………途中省略………
「神が
どうせ
しかも、そのゴミが金にも
「なんかむちゃくちゃな
「明日は絶対に、何としてもヤツには
「どうしてひとりだけなんです?」
「あたりめぇだろうが!
「はぁ……」
「ヤツが
俺の
俺がたっぷりとかわいがった後、"ゴミ"はちゃんとお前たちに回してやるからな。
期待していいぞ! ゲヘヘヘヘッ!」
「はぁ……」
//<-- ここまでが記録映像 --*/
「どうだ?
「……く、くそっ!」
『もしもし、クイーン! 聞こえるか? 俺だ。
シオリから聞いてると思うが、そっちの準備はできてるかぁ?』
『はい。上様。いつでもどうぞ』
『今回はちょっとばかし人数が多くてな、全部で12人だが……大丈夫か?』
『はい。
ありがとうございます』
『おお! それは良かったな。
でもな、まだまだこれからもそっちへ送るヤツが出てくるかも知んねぇ……』
『はい。大丈夫です。 多い分には何とでもなりますから……』
『そうか……色々
『はい。 喜んで!』
「代官! てめぇ……俺のかわいい嫁たちを
ただじゃおかねぇから
「ひぃ~っ!」
「それじゃぁ、てめぇらに
以上だ! ばっははーい!!」
「ゆ、ゆるしてくだ……」
「……転送!」
クソ
「おい、統括神官! アルチエ・ルフクさんよぉ、おめぇ、しっかりしろや!
あんなクソ野郎を
「も、ももも、申し訳ございません。 どうか、どうか命ばかりはお助けを!
ひぃ~っ!」
気の小さい男だ。 ガタガタ
「おめぇの魂の色は青い、つまりは、"
だから今回は
「は、ははは、はい!」
「いいか? おめぇには特別に
今後は、二度とあいつのようなクソ野郎に
「は、はは、はいっ!」
「よぅし! じゃ、ちょっとこっちへ来いや! 大丈夫だ、痛ぇことはしねぇから。
統括神官、アルチエ・ルフク を
ん? リブートを
「リブート!」
一瞬、アルチエ・ルフクの意識が飛ぶ……。
「はっ!」
「どうだ?
「は、はい」
「その色が魂の
「はぁ……」
「赤い色からは、
色は
今度からは、この魂の色をしっかり見て、おめぇに
「は、ははは、はいっ! ありがとうございました!」
「おう! しっかり頼んだぜ!」
俺は
「ということで、俺は、俺の
"はいっ!"
全員が
「よぅし! じゃぁ、みんな! それぞれの
神殿騎士を11人もアマゾネス・オークのもとへやっちまったんだっけ……
「おっと、そうだった。
……アルチエ! しっかり
「は、はいっ!」
統括神官は
クソ
◇◇◇◇◇◆◆
マンションの1階ホールへと転移してくるとみんなが
「おう! 済んだぜ! みんなを
みんなに
「
「ああ、ヤツと
「
「ああ、最低の人間だからな。
「それで……その後はどうなりますの? まさか生かしておくのでは……?」
「いや、多分……だが、アマゾネス・オークに
みんなは
「いけづくりってなぁにぃ?」
(うみゅ?)
し、しまった! キャルとシャルもいたのか!
「い、生きたまま食べられるように、料理したもののことだよ」
「ふーん。でもねぇ~キャルもシャルも、おさしみはたべられないなのぉ~。
なまざかなはNGなのよぉ~」
(こくこく!)
「そうかぁ。 でも大きくなるとね、きっと食べられるようになるよ」
「ふぅ~ん」
(ふみゅ?)
ふぅ~、なんとか
「さてと、それじゃぁ昼飯前に、ソリテアたちの両親のもとへ行ってくるか?」
実家が農家だという
みんなを両親のもとへ
彼女たちの家族に、この神殿前の
キャルとシャルも一緒に行きたがったが、今回もラフに
以前、
キャルとシャルには、そんなシーンを……今は絶対に見せたくない。 絶対に!
キャルもシャルもちゃんと聞き分けてくれるからありがたい。
「それじゃぁ、行ってくる。 シオリちゃん、後は頼むな。
"はい!"
スケさんとカクさんも連れて行くことにした。
ソリテア、ヘルガ、カーラにスケさんとカクさん、そして、俺……
これが今回の旅のメンバーだ。
まずは、ソリテアの実家へと転移することにする!
「さぁ、それじゃぁ! 行こう! …… 転送!」
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