報われろ、私!
オリオン
第1話 私の過去の恋
私、山口遥(やまぐちはるか)です。私の恋バナ(過去編)聞いていってくれますか?私の初恋は小学4年生の時、同じクラスの男の子でした。運動神経が良くてちょっとおバカで、優しい男の子。一途な私は同じ中学に行った彼のことがずっと好きでした。ちゃっかり彼の仲の良い女友達ポジションをゲットしていた私は、思春期の“彼氏への憧れ”と共に告白を決意しました! そして、「バレンタインに告白する!」と友達に宣言した後に、見事撃沈したのでした。しかも、彼女がいるからと私をフった初恋くんの彼女さんは私の相談を一緒に聞いてくれていた(はずの)女の子でした…。初めての失恋と友達からの裏切りに心がズタボロになったというわけです(泣)。
失恋から立ち直るまでには長い月日を要しました。そんな私も高校生になって、やっと新しい好きな人ができました。彼は同級生の人気者くんで、私が彼女になるなんて絶対に無理な男の子でした。少しでも近づきたくて話しかけていると、また彼と仲良くなることができました。それだけでも嬉しかったのですが、私は彼と花火大会に一緒に行くことになったのです。調子に乗った私は帰り道に勇気を出して告白! なんとOKをもらってしまいました! クラスでは内緒にすることになり、しばし幸せな秘密の日々を送りました。幸せもつかの間です。付き合ってから2ヵ月のある日、私は突然フラれることになります…。後々友達から「彼には美人な先輩の彼女さんがいて、私と付き合ってみて楽しかったら彼女さんと別れようと謎のチャレンジをしていたらしい」と教えてもらいました。まぁ簡単に言えば、二股されて、勝手に試された挙句つまらないからとフラれた訳です。
さすがに腹が立ち、この彼のことはすぐに忘れることができました。そして、次に好きになったのは2年に進級して、同じクラスになった男の子でした。真面目で優しい彼と仲良くなるにつれて、私は彼に惹かれていったのです。失恋に懲りない私は少しずつアプローチし、見事彼女になることができました! 今回は失敗しないぞと心に決めて、彼とたくさんの幸せな日々を送りました。受験期にちょっぴり危機もありつつ、この人と結婚するのかもなんて夢見がちになりながら、2人とも大学生になることができ、あっという間に付き合って3年が経とうとしていました。「もうすぐ3年の記念日だね」と楽しみに記念日の話をし始めた私がフラれたのは、その直後でした。突然の失恋に驚き、理由を教えてもらったのですが、「遥の愛が重くて耐えられない。」というのが大きな理由だったみたいです。これまでの反省を生かそうと楽しませようとしたり、2人の時間をたくさん作ったり、気持ちを伝えたりと努力をしてきたつもりでしたが、それは逆効果だったみたいですね。恋って難しい。
これが私の過去の恋です。もう社会人の私はあれから恋とは無縁の生活。この最後の元彼くんを忘れられないことが今の恋を動かせない理由なんでしょうね。
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