DX3 用語解説

・DX3とは?


 「異能力アクション」をテーマにしたTRPGのシステム(世界観や能力などの総称)の一つ。プレイヤーや登場人物は異能力を与える病原菌「レネゲイドウイルス」の感染者。その中でも陽性として能力に目覚めた者「オーヴァード」として「日常」と「非日常」の世界で戦うことになる。


 厨二全開のシステムで様々なアニメの能力の再現もほぼ可能。ただし、システムの関係上で能力の組み合わせをしっかり考えないと時々「あれ?何か違う?」という気分になる。基本ルールブックはラノベコーナーに混ざっている事が多いので探してみると案外見つかる。



・レネゲイドウイルス

 中東の遺跡に存在していた未知の病原菌。発症すると人間を超えた異能力を得られるが、その代わり使い過ぎると理性が蒸発してしまい化け物になってしまう恐れがある危険なもの。治療法はまだ未発見。

 感染力は高いを通り越して「何でもあり」という領域。動植物全てどころか有機物、無機物、果てには概念そのものにも感染して発症させるので何でもあり。このDX3の世界では地球全体どころか宇宙にすらレネゲイドウイルスが存在し、感染しているとされる。



・発症する能力

 基本は以下の三つの能力に目覚める。


①超再生能力:《リザレクト》、タイタス昇華


②闘気、気迫など精神的要素による人払い用の結界の発動:《ワーディング》


③様々な種類の能力



 特に③は13種類から最大、3種類の症状(以降:シンドローム)が発症する。発症するシンドロームによっては発症者の身体機能に影響を及ぼすものも存在する。



1、エンジェルハイロウ:光や闇を操る能力。遠距離攻撃を得意とし、光の屈折を操作して感覚を鋭敏にする事も可能。また隠密にも長けている。


2、バロール:重力、時空を操る能力。妨害や防御に長けた能力。近接・遠距離もできる。身体能力も多少は上がるが本職の能力と違い、「他のシンドロームとの組み合わせる」というのが幾分かある。


3、ブラックドック:電撃を操る能力。万能シンドロームの一つ。近接や遠距離の分野の中でも高い攻撃力を保有し、更に防御もできる高スペックを誇る。電子機械が多い現代だと、とても心強い。


4、ブラム=ストーカー:血を操る能力。体力を犠牲に様々な能力を自信に付与したり、サポート役である「従者」を生成する事が出来る。別に吸血鬼そのものになるわけではない。


5、キュマイラ:近接分野だと他の追随を許さないシンドローム。獣の力を宿す事が出来るし、獣そのものになる事も出来る。遠距離はできなくはないが、扱いが難しすぎるので大体が近接。


6、エグザイル:体の一部の性質を変化するシンドローム。腕を伸ばしたり、骨を武器に変更したりとトリッキーな動きができる。近接や防御、妨害ができるが防御の分野が特に優秀。


7、ハヌマーン:空気や波、振動を操る能力。万能シンドロームの一つ。近接、遠距離、支援の3分野で安定した実力を発揮でき、高い安定性を誇る。


8、モルフェウス:物質変換ができるシンドローム。ボールペンを剣に変えたり、ペンダントを拳銃に変えたりと物理法則を無視する事が出来る。武器や道具に関係する強力な能力が豊富。


9、ノイマン:自身の頭脳をスーパーコンピューター並みにするシンドローム。他と比べると地味そうだが万能シンドロームの一つ。近接、遠距離、支援の能力の高さが優秀。


10、オルクス:「領域」という他のものに干渉できるフェロモン(?)を利用し、操るシンドローム。支援や妨害に長けているが動物を操るトリッキーな攻撃も可能。


11、サラマンダー:熱を操るシンドローム。炎や氷を操り、攻撃と防御が得意。ただし、得意不得意が大きく分かれる。攻撃は攻撃、防御は防御と能力によって大きな差が出やすい。


12、ソラリス:様々な薬品を生成するシンドローム。自身の体液かフェロモンか何かで様々な薬品を生成し、支援や妨害を行う。特に体力回復手段が乏しいシステムでは数少ない回復能力を持っている。


13、ウロボロス:チートクラスのぶっ壊れ性能を持つシンドローム。相手の能力のコピー、影を操るといった様々な能力を操り、特にコピーの応用として他者の能力無効化を持つ。



 発症方法は「ブリード」と呼ばれており、以下の特徴が存在する。



1、ピュアブリード:1種類単独発。強力な特化能力を得る代わりに、特化型となるので汎用性が低い能力者になる。


2、クロスブリード:2種類同時併発。汎用性が高く、高い安定性を誇る。しかし、特化能力が持てないのが弱点。


3、トライブリード:3種類同時併発。汎用性の高さはトップクラスだが、同時にかなりの器用貧乏。クロスですら扱えた強力な能力が使用できないのが弱点。



 これらのシンドロームの中でも特徴的な能力を「エフェクト」と呼ばれており、それらの組み合わせでオーヴァードの能力が確立される。



・ロイス

 「病は気から」という言葉の通り、オーヴァードは所謂「病人」となります。彼らはエフェクトを行使する度に理性が亡くなった化け物「ジャーム」になる危険性と隣り合わせとなる。その際に彼らの理性を繋ぎとめる絆や想いなどを「ロイス」と呼ばれます。


 これらには様々な能力があり、「超回復」「攻撃の威力上昇」「成功率の急上昇」など様々な効果を発揮する。またそれ以外には固有能力「ディスクリプトロイス(以降:Dロイス)」とジャーム専用の固有能力「エグゾーストロイス(以降:Eロイス)」、更にロイスの中でも強い思いがあるロイス「スペシャルロイス(以降:Sロイス)」があります。


 Dロイス、Eロイスは通常ロイスの能力のコストとして使用できない変わりに様々な効果を持ちます。Sロイスは通常ロイスの上位互換ともいえる存在です。


 通常ロイス、Sロイスの中で感情の変化が発生した者は「タイタス化」と呼ばれ、ロイス効果のコストにされた状態を「タイタス昇華」と呼ばれます。



・ワークスとカヴァー

 これらは「表の顔」と「裏の顔」を意味します。表が「カヴァー」、裏が「ワークス」。分かり易い例を出すと「体は子ども、頭脳は大人な少年探偵」。

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