夢の色は何色ですか
11月14日、土曜日。よく晴れた洗濯日和。タオルを干している時、左腕に再びビシッと痛みが走る。やっぱり長引くのか。
痛みに唸っている最中、なぜか朝3時台の夢を思い出した。夢の中でもうんこ掃除してた。目を覚ましてからため息をつき水を飲んだ。
今更ながら思うが、毎週月曜と土曜はきつい。他の日が楽というわけではないが、要介護3の一級障害者と要介護4の寝たきりオールスターズが二人揃っている状態を一人で看るのは大変骨が折れる。
トヨタから電話あり。どうやら購入した車の納期が早まるそうだ。印鑑証明を用意せよとのこと。
せっかく車椅子のまま乗車できるシエンタを新車で買ったのに、肝心の母は車椅子に移乗できない。このままでは宝の持ち腐れになるので何年かかけて介護タクシーでも経営しようかと思ったが、シエンタにはストレッチャーが入らない。なかなかうまくいかないものだ。
昨日の13時から母のうんこが出ていない。もし今日、丸一日出ないとしたら、明日の13時きっかりに座薬を投入することになる。やはり前もって自衛隊を呼んでおくべきか。「不発弾が爆発しそうです」という嘘でも真実でもない依頼で来てくれるのかどうか。
13時過ぎ、兄が帰ってきた。カネの計算をするだけなので家で作業をするそうだ。父の方だけでも看てもらえるととても助かる。
「お前は風呂に入るなり夕飯までは何していてもいい」
というお言葉に甘え、早速風呂に入る。5分もしないうちにノックが。
「お母さんがうんこしたっぽい」
うん知ってた。そろそろだろうなと思ってた。どうせなら風呂入る前にやりたかった。急いで風呂から上がり確認するも不発、すなわち「出た」と錯覚しただけだった。
この錯覚が厄介で夜中に何度か起きる。仕方がない。最近はどっちが右でどっちが左かもわからなくなってきているので、その錯覚もやむなしといえる。
特に右手の感覚がおかしくなっているようだ。パンなどは自力で食べてもらっているが右手だと握り潰してしまうので、左手でつかむことを勧めている。だがその左手がどっちだっけとなり、結局手伝うことになる。
昼寝していてもいいと言われたので、横になった。時計を確認したのが14時20分、起きたのが50分。短い時間だが久々に熟睡できた。
夢を見た。またしても夢の中でうんこ掃除をしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます