天使の裁判所

isidaiori

性暴行の現行犯です

きゃー助けてー

女性が悲鳴を上げる

男共は女性を押さえつける

と、そこにぱあっと光が

そして、男共は、いきなり現れた白ずくめの人間に押されつけられる


そして、白い天使が現れる

「どうもぉー、天使の裁判所でーす!」

「このシステムは現行犯とか、もう、犯罪が確定した事件をアッサリと裁く裁判システムだよ〜〜」

「今ここで、君たちはこの女性を殺そうとしてたんだよねっ!」

「イヤイヤ殺そうだなんて、ちょっとふざけてただけですよ、そんな殺そうだなんて、あはははは」

「うん、そういう言い訳は聞かない方向なんだよ。見たまんま殺人未遂というわけで、この場合は、懲役刑まで、被害者が好きな量刑を決めることができます

まずは、有罪か、無罪か?どっち?」

彼女は男たちを見る

「ねえ、あなたは優しい人ですよね、僕たちはちょっとあなたにお知り合いになりたいだけなんですよ、襲うなんてしてませんよね」

彼女は男達を見ながらこう言った

「有罪」

「ゆ〜〜ざ〜〜〜いドンドンドン!ぷーーーーぷーーーゆ〜〜〜〜ざ〜〜〜い〜〜〜〜ドンドンドンプープープー」

光の中を天使が太鼓を叩き笛を吹きながら踊り回る

男たちの顔が歪む

「畜生!覚えてろよ!」

と、天使が

「はいはあーい『覚えてろよ』いただきました〜〜〜〜この場合は、最高で死刑まで刑を選択できまーす

さあ、あなた!量刑は??」

天使が彼女にマイクを突きつける

彼女は男どもを見る

「ね、ね、ね、僕たちは反省してるんですよ、ねえ、ねえ、ねえ、僕たちの命は、人間の命は尊いものじゃないですか・・・・」

彼女は言う

「死刑にしてください」

「死刑入りました〜〜〜ドンドンドンプープープー、し〜〜〜〜け〜〜〜い〜〜〜〜ドンドンドンプープープー!!」

「はあい!この男たちはすぐに死刑になりますからね〜〜〜それじゃお疲れ様でした〜〜〜天使の裁判所でした〜〜〜」



ふと気がつくと、天使も、男たちもそこには居ない

先程までの、あの、光が嘘のよう

少し向こうに街路灯が見える。

今日はコンビニでおでんを買って帰ろう。

そう思う彼女でした。



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