第三十話 船出の時

――煉獄の島 ノーラグベル・ルルの港


◇カイ

じゃあ、みんな世話になったな!


◇カシュタ

ほっほっほ

何を言う。世話になったのは

こっちのほうじゃ


◇マロン

そうだよ!

キミたちは島を

救ってくれた英雄だ!


ボクは島に残るけど

キミたちがピンチの時には

必ず駆けつけるから!


◇クロナ

ありがとう!

マロン!


◇アラン

カイさん……

あなた達には、

なんとお礼を言ってよいか


◇カイ

アランはどうするんだ

これから


◇アラン

今までどおり、

この島のために全力を尽くします


それが私の信念――

あなた方が思い出させてくれた、

私の正義です


◇カイ

アラン……

がんばれよ!


◇アラン

はいっ!


◇リンジー

ホントーにハッカサンは

島に残るんデスカ?


◇ハッカ

うん

噴火の被災者は

たくさんいるからね


でも、そのうちまた故郷の島に

戻るつもり!


リンジーさんも、カイさんたちも

またどこかで会おうね!


◇カイ

ああ

またな、ハッカ!


◇リンジー

サテ、エブリワン

おワカレもスんだところで

シュッパツしマショ~!


◇ノア

なぜキミが仕切る……?


◇リンジー

Ah~……

ところで、次の目的地は

どこデスカ?


◇カイ

そうだな……


ひとまず大きな街がありそうな

近くの島に行って情報を集めるか


オルティスに戻って

一から始めるのもありか……


◇ノア

だがオルティスは少し遠いな……


◇カシュタ

それならカイ殿

『満開の島・ロシリア』に

行ってみてはどうじゃ?


彼の島は旧くから代々続く名家が

幾つかあるという


ワシの一族とは違い

文献や古文書も残っとるじゃろ


お前さんらの知りたいことの

役に立つかもしれんぞ


◇カイ

『ロシリア』か……


◇ノア

そこなら、それほど遠くもない

行きやすいだろう


◇カイ

よし!

じゃあ、次の目的地は

『満開の島・ロシリア』だ!


みんな、出港――


◇アリア

な、何の音ですかっ……?


◇カイ

救難信号――!?



To Be Continued……

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