第十一話 アランの頼み

――煉獄の島 ノーラグベル・ルルの街


◇ハッカ

わっ!?

こんなに!?


◇カイ

どうだ

足りそうか?


◇ハッカ

はい!

じゅうぶん過ぎるぐらいですよ!


◇リンジー

デハ、ワタシはコレを使って

マキナのリペアを開始シマース!


◇ハッカ

リンジーさん、

お願いね!!


◇リンジー

リンジーちゃんに

オマカセアレデース!


カイさん!

シップをラボとして

お借りシマース!


シー・ユー・アゲイン!!


◇ハッカ

カイさんたちも、

本当にありがとう!


◇カイ

俺たちはマキナハンターとして

当然のことをしたまでさ


◇ハッカ

でも、本当ならこれだけの

マキナなら、売れば結構な

値になるんじゃ……


◇カイ

俺たちは金のためだけに

マキナハンターやってるわけじゃ

ないからな


◇ハッカ

え……


◇ノア

まあ

もう少し金のためになることを

してもいいとは思うんだが……


◇クロナ

ほら、ノアってばまた~


◇ノア

間違ったことは言ってないぞ


◇カイ

ま、金がないと

旅もできなくなるから

困るけどな


◇ハッカ

……カイさん


本当にありがとう!

これで島のたくさんの人が

きっと助かるよ!


◇カイ

ああ

そのために使ってくれ


◇ハッカ

うん!

じゃああたし、そろそろ行くね


島の薬師さんと

話し合いがあるんだ


あたしの故郷の島から

不足している薬の材料を

取り寄せることになったの!


じゃあ、またね!


◇カイ

ああ


◇アラン

あ、あのっ――


◇カイ

ん?


◇アラン

あなた達は……

無償でマキナを

この島の人達のために……?


◇カイ

ああ

まあそうだけど

ハッカから頼まれたから


◇アラン

…………!!


カイさん!

この島に生まれ育ったものとして

お礼申し上げます!


本当にありがとうございます!!


◇カイ

もう、よしてくれよ

さっきも言ったろ?


マキナハンターとして

当然のことをしただけだって


◇ノア

そうだ、兄さん

船大工を紹介してもらっては

どうだろう?


◇カイ

お、そうだな


◇アラン

船大工、ですか?


◇カイ

ああ

俺たちの船が壊れちゃって

困ってるんだ


◇アラン

うーん……

船大工の知り合いは

いませんが――


北の森に木こりの

おじいさんが住んでいます


船用の木材も

切り出しているそうなので


そのかたなら

船大工の知り合いがいると

思います


◇カイ

北の森の木こりのじいさんだな!


◇ノア

兄さん、

そのおじいさんに会ってみよう


◇カイ

ああ!

さっそく行ってみよう

アラン、ありがとう!


◇アラン

あ!

カイさん!!


◇カイ

ん?

どうした


◇アラン

助けていただいた上に

このようなお願いをするのは

気がひけるのですが――


あなた達を見込んで

お願いがあるんです!


◇カイ

お願い?

なんだ


◇アラン

ウィルゲン大佐に

会ってくれませんか


◇クロナ

えっ!?


◇カイ

ウィルゲン大佐!?



To Be Continued……

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