第一章 煉獄の島 ノーラグベル -古代火の守り人-

第三話 薬師の少女

――煉獄の島 ノーラグベル・港町ルル

◇クロナ

はぁ～

なんとかご飯にありつけた～！

◇リンジー

でも……

まだまだ物足りないデース……

◇ノア

贅沢は言えないだろう

島全体が噴火の

被害に遭ってるんだ

◇リンジー

イエース……

グッとガマンの

リンジーちゃんデース……

◇カイ

どうだったアリア？

美味かったか？

◇アリア

はい

すごく、美味しかったです

◇クロナ

うんうん！

寝起きの食事だもんね！

そりゃ美味しいよね～！

◇アリア

でも、

私がいつから眠っていたのか……

◇ノア

どうにかして

記憶が戻ってくれると

いいのだが……

◇アリア

…………

◇ノア

あ、いや

急かすつもりは無いんだ

僕は、

キミが何者か知りたいだけだ

それは、キミもそうだろう

◇アリア

そうですね……

◇カイ

焦ることないさ

そのうちきっと思い出せるよ

◇アリア

はい……

◇ノア

兄さんはまた

そういう根拠の無いことを……

◇クロナ

ねえ、それより今は

船大工を探さないと、じゃない？

◇カイ

そうだな

◇ノア

だが

船大工が見つかったところで

今の島の状況で船が直せるか……

◇クロナ

ホントに街中、

被災した人でいっぱい……

◇アリア

皆さん

辛そうですね……

◇ノア

無理もない

住処を失ったんだ

不安だろう……

◇？？？？

チョット待って！

順番！

◇リンジー

オヤ？

アレは――

◇？？？？

あれ！？

リンジーさん！

◇リンジー

ＯＨ！

やっぱりハッカサンでしたか！

◇クロナ

知り合い？

◇リンジー

ＹＥＳ！

以前、トテモお世話になったデス

デモ、ハッカサンは

どうしてココに？

◇ハッカ

うん……

この島の人たちが

噴火で被災したって聞いてね……

いてもたってもいられなくて……

けが人や、

病気の人もいると思って……

◇ノア

キミは、医師なのか？

◇ハッカ

違うよ

あたしは薬屋なの！

ハッカ・リュイっていうの

よろしくね！

◇リンジー

そうデース！

カノジョはトテモゆーしゅーな

薬師サンなんデスＹＯ！！

◇ハッカ

リンジーさん、

この人たちは？

◇リンジー

イマ、ワタシと一緒に

旅をしている

マキナハンターサンたちデース！

◇ハッカ

え？

マキナハンター！？

あの！

あなたたちに

お願いがあるんだけど！！

◇カイ

お願い？

◇ハッカ

今、すごく資源が不足してて……

普段使いのマキナとかも

故障して――

でも、部品不足で……

被災した人たち

皆、すごく困ってるの！

◇カイ

そうか

よし、わかった！

俺たちが何とかしよう！

◇ハッカ

ホント！？

ありがとう！！

◇カイ

ああ！

俺たちに任せとけ！

To Be Continued……