第4話パパ不在
つわりつわりつわり。
袋を手放せなくなってしまいました。
電話かけます。相方に。
とにかく、気持ち悪くて、食べられなくて、食べたら吐いて、お腹の骨がはっきりしてきて、お腹すいた。
つわり中って本当に辛いんですね。
色々やることあるけど、もう外出不可能。
そんなつわりの中に現れた救世主を発表します。
それは、焼きそば!!
どんなものでも吐いてしまうのに、ご飯なんて問題外なのに、焼きそばだけは吐かなかったのです。
もう焼きそばが主食です。焼きそばホリック。
なんで焼きそばが大丈夫なのか、周りの人に不思議がられました。
男の子なのかね、と母がぼやく。
でも、それも厳しいくらいの弱り方をしてからは、フルーツ缶が頼りに。
そんな時に電話先でのんびりとテレビ見てる話なんかされたら、たまりませんよ。こっちが大変なのに何してんですか、って気持ちになっちゃいます。
自分で里帰りしたのに、ね。
でも、この時期はすれ違いが多かったなあ。
なんか話していても、感覚が違うって気がしていた。
お腹に赤ちゃんがいる女と、ただ待つ男の違いっていうのでしょうか。
それにしても、普通に妊婦だったのねえ。
薬なくても、つわりの方が辛くて、もう色んなこと忘れていたわ。
スーパーの袋に向かって吐きながら、側にいない相方のことを一生忘れない、って思いました。
そうそう、男性は後から頑張るんですよね、パパ。
妊娠中の女性を見かけたりしたら優しくしてあげてくださいね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます