姫さまと行商人
第2話 姫さまと行商人1
ミラ姫様はまだ14の少女とはいえ、れっきとした皇族の一人。
まだまだおぼつかないながらも日々公務に勤しんでおられます。
本日は希少品を扱うという旅の行商人の謁見がございました。
ミラ姫様にとっては初めての謁見対応。とても緊張しておられるご様子。
「セ、セバスチャン、身なりに問題はないか!?」
「いつもと変わらず、ご立派でございますよ」
「しょ、しょうか! わらわも臣民の範とならねばならぬ身。ぬ、ぬぬ、抜かりはないわ!」
精一杯の背伸びをしようと必死なご様子の姫様。
ああ、なんともかわいらしい。
ああ、いけない。
私セバスチャンめは、本来姫様をサポートし、お守りせねばならぬ存在。
しかし、このような姫様をみるとどうもいじりたくなってしまいます。。。
なぜなら!
かわいいから!
かわいすぎるから!
聞けば本日謁見に参る行商の者、なかなか口が達者のよう。
ああ、今日はどんなかわいい姿をお見せいただけるのか!
こんな邪な考えとともに、しばらく姫様の対応を傍観することに決め込むのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます