第8話 ウィングタイガーを攻略せよ 5日目
現状を整理すると、タグマさんと20体の巨大熊たちは俺様が伐採スキルで倒した木々を補充場所へとせっせと運ぶ仕事をしている。
半人半霊のテスさんは森を巡って果物、野菜、薬草、キノコ、などなどを採集している。
グリドリーとグマドリーと魔法猫ティータは俺様と一緒に石材を確保する為に動き出している。
そして現状が50体のウィングタイガーとそのボスのビッグウィングタイガーをなんとかしないと、石材を手に入れる事も出来ないし、川を使う事もできない。
俺様の頭の中ではウィングタイガー達をメロメロにする方法がある。
それを行うと全身がとんでもない事になるけど、それも覚悟のうちだったりするわけで。
ちなみにグリドリーとグマドリーはじっとこちらを見ている。
猫じゃらしとマタタビが合体した謎の草に恐怖を覚えているようだ。
魔法猫が虜になっているので、あの魔法猫が虜に! とでも思っているのかもしれない。
猫じゃらしに夢中な魔法猫を放っておいて。
全身に猫じゃらしとマタタビを振り乱し。
かくしてここに猫じゃらしマタタビ人間が完成した。
すると魔法猫ティータさんがまるで取りつかれた瞳をしながらこちらに近づいて、臭いやらぺろぺろと舐めだしたのであった。
グリドリーとグマドリーは訳の分からない顔をしながら、じっとこちらを見て、鼻をつまんだ。
それだけ臭いが強烈だという事だろう。
俺様は突撃兵士のごとく、親指を上げて、2体の巨大熊を見渡した。
グリドリーとグマドリーはしっしと臭いからあっちいけというポーズをとったのだ。
俺様はそんな事は気にせず、抱きしめようとしたら、顔面を殴られたので、悪ふざけをやめることとした。
俺様は格好よくウィングタイガー達の目の前に木々の上から登場して見せた。
するとウィングタイガー達は本当に猫のような仰天をして後ろにジャンプした。
そしたらビッグウィングタイガーはお腹がいっぱいなのかぐっすりと眠っている。
すごくタイミングがよかった。
ウィングタイガーたちが30体近づいてきたときには、簡単に死を覚悟した。
この作戦はある意味無謀だったのかもしれない。
【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】
ぎゃああああ、俺様の中にとんでもない量のテイム完了メッセージが出てくる。
合計で数えるのにパニックにならないようにしているのだが。
テイムが完了してしまった30体のウィングタイガーたち。
彼等はこちらにメロメロだ。
色々な意味で危ないメロメロだ。
こちらをべろべろ全身を舐めてくるので、非常に危険な状態だ。
色々な場所がべとべとなのだが、
あと皆だけづるいよと20体が近づいてくる。
また地獄が始まった。
【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】【テイムおめでとうございます】
ぎゃあああ、ほぼ近づいてくるだけでテイムが完了してしまう。
あれか俺様は歩くモテモテ男か?
それとも動物愛好家のようなものなのか?
あれか? 動物愛好家は歩くだけで動物たちがメロメロになるのか?
落ち着け、俺様落ち着け、すでに50体のメロメロ状態だぞ。
これは猫じゃらしマタタビの力なのか?
恐ろしいぞあの力は、しかし1体だけ通用しない奴がいた。
そいつはこちらを大きな瞳で見ていると。
大きな叫び声を上げる。
50体のウィングタイガーもボスには従うしかないのか、後ろに下がっていく。
後で君たちに仕事と名前を与えるぜとか親指あげてみたけど。
近づいてきたのは魔法猫とグリドリーとグマドリーだけだった。
「さぁグリドリーとグマドリーよ手をとりあって、あいつを倒すんだ」
さっそく飼い主の横暴な命令が炸裂した。
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