第八話 王様になろう
「先陣は某の騎兵部隊にお任せいただきたい」
「我が重装歩兵の進軍でもって敵の戦意を砕き申す」
「威圧ならば私の調達した攻城兵器を並べて」
「やはりここは我が配下の精鋭による潜入で事を決しましょう」
「いやいや」
「いやいや」
「いやいや」
「いやいや」
いやいやいやいや。
冒頭から子供が見ればため息吐いた後にハナクソほじりだすような議論を紛糾させているみなさんの紹介です。
元ミザ王国の諸将。以上。
強いて言えばそれぞれが自分の部隊を推して少しでも戦後の地位を高めようとしているタイプのおっさんたち。別に無能なわけではない、元々高い地位にいた人たちなので。
でも「自分が上に立たねば」という自惚れ、もとい使命感が強い人たちだらけ。
喧々諤々、本拠地もまともにない反乱軍なのによくやりますよねほんと。
そう。
彼らは今、偉そうにかっこいい鎧を着ているが無職なのだ。
ついでに言えば家もない。ぜーんぶ置いて逃げてきた。
それもこれもぜーんぶデルニシテ・イーデガルドとか言う若造が起こしたクーデターのせい。彼ら軍将は早々に王都から逃げ出し、もとい脱出してアルハレンナ・シームーンの掲げた旗の下に集った憂国の戦士たちなのだ。
王都は今デルニシテの制圧下にある。王とその家族も都に残った。民のために。
王様置いてきたんじゃないです残るって言ったんですと数多の武官文官が次々アルハレンナに主張しに来たので多分本当なのでしょう。
なので今アルハレンナとその仲間たちは王という正義を失った逆賊。数だけは多いのと総大将が有能なのでみんな強気だからそんな雰囲気はないけれど、でもこの大戦争時代担ぐ王様がいないと軍はただの暴力集団。
なのでこれは王都と王様奪還に向けての作戦会議というわけです。
迷走してるけど。
「戻ったぞ」
でもそこはさすがですよね、陣幕が上がって総大将が帰還すると不毛な議論を重ねていた連中はみんなそちらを向いて王国式の敬礼をします。
したらその後はすぐにアピールタイムです。
「アルハレンナ殿。どうかご命令を。あなたの騎兵隊が先陣の誉れを待っております」
「アルハレンナ殿。この日の為に重装歩兵を敷き詰められるほどに訓練いたしました。我らにお任せを」
「アルハレンナ殿。新型の攻城兵器があなたの指示で逆徒を戦慄せしめんと疼いております」
「アルハレンナ殿。今ここでこそ意表を突き戦わずして勝負を決することが肝要かと」
老境に差し掛かりつつある諸将に囲まれ、まだまだ若い戦乙女はため息を吐きました。
「父が私をわざと軍人として登用した理由を何もわかっていない…」
いや、愚痴を言うところではなかった。仕切らねば。
「まず一つ言っておく。この戦いは本来あってはならないものだ。そこに誉れはないし、終わった後には元通りになるだけ。戦果などない。
それに、向かう先は自国で矛先を向けるのは自国の同胞だぞ。蹂躙だの戦慄だの、貴様らそんなに殺戮と破壊がしたいか。
だが、戦を避けることはできん。我々が譲れないように、相手ももはや譲れないところまで来た。何度も書を送って降伏を促したが、最初は奴本人が丁寧に断りの返事を入れてきた。しかし最近は律義に返事は寄越すものの読めない字で書かれていると思えば丁寧な書式で綴られていたり、達筆すぎてわからんこともあった。どれも別人が書いている。挑発ではない、ろくな代筆もいないほど執務に打ち込んでいるのだ。
本気だ。本気で国を我がものとし運営しようとしている。であれば、この度の戦も本気でこちらを潰しに来るだろう。我々は団結せねばならない。未だかつてあの男に土をつけたものはおらず、その膝を折る武器もない。策を用いねばならない。その上で全力だ。騎兵も、歩兵も、兵器も、隠密も、全部使う。連携せよ。
デルニシテ・イーデガルドを、倒すために」
ついに、旗は上がった。
総大将にアルハレンナ・シームーンを担ぎ上げ多くの将兵が団結し、その全てをただ一人デルニシテに向ける。
皮肉なことにこれがミザ王国史上最大規模の戦争になったのだから笑えません。
その結末が笑えるようなそれであったとしても。
一方、ミザ王国王都を占領し国の実権を握ったデルニシテはと言うと。
「ちょっと待て、この書類はお前の決済だろクソガキ」
「面倒なこと全部やってくれるって言ったのに…」
「最低限ってものがあるだろうが!お前のお守りの前任者はさぞかし苦労したろうな!」
「二人を悪く言わないでくれる?」
「お前を悪く言ってんだよ!いいから手動かせ」
「マリーとお茶する約束が…」
「茶くらい仕事しながら飲めるだろ。ここでやれ」
「おかしい…偉くなれば部下に仕事丸投げできるって聞いてたのに…ガナルさんのうそつき……」
「でるにー!てがみー!」
「ありがとうむーちゃん。ええと…最後通告?」
「なんだ?借金か?」
「いや、降伏しろって」
「お前の仕事だ。どうにかしとけよ」
「そこまで無関心にならなくても」
「俺はあくまで文官なんだ。お前に戦争させるのが俺の仕事だよ」
「…それもそっか。むーちゃん、返事出しといて。アンヤどこ?天井裏?ちょっとついてきて。おじさん、後任せた」
「その名で呼ぶな!!!…どこ行くんだよ」
「準備。交渉とも言う」
「よくわからん。わからんが、俺はお前と一緒に戦争してやる気はないぞ。お前の元上司とは違ってな」
「わかってるよ」
「でも死ぬ気はない。お前の元上司と違って、お前に殉じる気なんてない。だからいくらでも戦争してこい。んで負けちまえ。…生きてりゃ拾ってやるよ」
「俺は父さん以外の誰にも負けないよ。父さんが出てきたら負けるけど」
「…そういう意味じゃねぇよ馬鹿!早く行け!」
「止めたのおじさんじゃん…」
形は違えど、こちらもまた手を打ち策を練り臨戦態勢に入った。
デルニシテに従う信奉者は早くも気勢を上げ、王を守るために残ったものたちも静かに備える。
王国軍全体の三割という少なさも王都を利用した守り戦であれば充分な数字で、何より単騎で敵対者全てを薙ぎ倒してきた次なる伝説がいる。
お互いに負けるとは誰一人として思っていない。例えもう一人の最強が相手でも。
そして戦は始まった。
先手は正統を取り戻さんとする反乱軍。王都周辺の平原へ展開し全ての街道を封鎖、数の有利を活かした完全包囲を迅速に完成させる。
その上で王都の正面には各将の精鋭が並べられた。
騎兵も、重装歩兵も、攻城兵器も。
これが敵国に向けたものならそれはもう華やかな陣容として後世に語り継がれたろうと思いますが内輪揉めなのでそうもいかない。なので彼らの関心は全て敵将にして諸悪の根源デルニシテを討つことにあった。
そう、元々あまり長々とやる気はないのだ。王都の中にいる民を飢え殺してしまっては後の統治に影響が出るし、何より王国軍の七割にもなる全軍を展開しているものだから兵站が普通にもたない。
何故そんなことをしたのか。
搦め手を使うからだ。
立てこもる兵たちは城下町を囲う壁にある防衛機構へ配備され、全方位への警戒を始めた。反乱軍首脳部の目論見通りに。
作戦はこう。
めっちゃ威嚇する。
相手が前ばかりを警戒する。
その隙に城へ忍び込み王族を助け出す。
安全を確保したら全軍で突入して大勝利する。
ちょっと要約しすぎたきらいはありますがおおよそこんな感じ。
反乱軍的に一番困るのは追い込み過ぎてデルニシテ派がヤケを起こすこと。王様を殺されでもしたらその時こそ勝っても次の王様決めるために国内分裂必至、ミザ王国滅亡です。アルハレンナやその父がどれだけ上手くまとめても他をいかに出し抜きデルニシテを討ち取るかばかり考えている諸将は必ず分裂を起こすでしょう。
故に、誰もが焦れていました。
「王都内の様子を探らせたところ、緊張しているのは軍兵だけで民はいつも通りに過ごしているようです。王自ら心配無用のお言葉を下したとのこと」
「物資は?貯蓄を急いでいたという報告はなかったぞ」
「元より王都内の人間がごっそり減っているので民と軍の貯蓄を合わせ解放するだけでかなり保ちそうです。と言うか、新鮮さで劣るぶん普段より豪勢にやっているようで…」
「わ、我々がろくな補給もできず食い詰めている横でそのような…」
「それでもこちらの優位は変わりません。極論全軍で突入してしまえば済む話です。故に、奴は出陣せざるを得ない」
このように、全てを終わらせるカードを握っているのはデルニシテだけではなく王都そのものを踏み潰すという点で反乱軍も平等。今はどちらが次の札を切るかの睨み合い。
ですが包囲が始まって数日。ついに状況は動きました。
王都の大門が開き一騎の騎馬武者が現れたのです。
全身に鎧を纏った武者はのんびりと馬を歩かせ、反乱軍と王都の真ん中あたりまで進み出ると馬から降り、剣を鞘ごと地面へ突き立てます。
それは、杖でした。
立てた剣に身を預け、鎧武者はくつろぎ始める。
いつでも来てくれていいがそれまでは休む、と。
鎧まで着ておいて断固たる気だるさを感じさせる最低な佇まい。
反乱軍はざわつきました。
「デルニシテだ!デルニシテ・イーデガルドだ!」
「いかな相手にも単騎!大胆なまでの態度の悪さ!武器は剣一振りだけ!話に聞くデルニシテそのものだ!」
「待て、奴は鎧を着ないのでは?」
「いや、あの鎧は…間違いない!王家の鎧だ!奴め、王しか着れない鎧を着て王になったつもりか!」
「総大将自らこちらを煽りに来たというのか!?」
「王は無事なのか?」
「号令を!今すぐ討ち取ってくれる!」
「合図がまだだ!待て!」
もう反乱軍は上から下まで引っ繰り返さんばかりの大騒ぎ。時折飛んでくる罵倒を受けても鎧武者はあくびをするだけで。
おまけに数時間後にはさらなる一手を投じてきます。
「もう一度門が開いた!今度は何が出て…ん?」
「女…女だ。三人いる。なんだあれ?」
「聞いたことがある…デルニシテは誰にも怒られないのをいいことに女奴隷を囲っていると」
「な!?つ、つまりあれはデルニシテの…!?」
「おい、遠眼鏡貸せ!…やっぱりだ間違いねぇ!あのめちゃくちゃとんでもない身体の女、デルニシテの秘書だ!」
「どれd…うっ!」
「し、刺激が強すぎる…なんだあの服…あと少しでまずいところまで見えちゃうじゃねぇか…」
「他の女もすげぇぞ!まるでどこかの姫みたいな美人がいる!」
「俺はあの小さい女の子がいいなぁ…あんなちっちゃいのにもう男の奴隷なのかぁ…」
「あっ、馬鹿お前そんなこと言ったらうっ!」
「それは…うっ!」
「あーっ!あんなべたべたいちゃつきやがって!」
「おいこっちに背中向けて弁当食い始めたぞ!?」
「ふざけんなクソ!こっちはどれだけ我慢させられたと思ってんだ!」
「野郎ぶっ殺してやるぁ!」
反乱軍に前線崩壊の危機をもたらし、充分にいちゃついた三人の女はまた悠々と帰っていきました。
こんな策を仕掛ける性格の悪さを後の歴史家は「ここまでやることはないだろう」「いくらなんでも無情」と同情的にコメントします。当然ですよね。
必要なら非道も辞さないのが後にデルニシテが覇王と畏怖される要因でもあります。
そう、必要だったのです。
相手から仕掛けて来る理由が。
良くも悪くも反乱軍の士気が最高潮に高まった時でした。
白亜の城から甲高い音と共に一筋の赤い布を引く鏑矢が真上へ打ち上げられたのは。
それが決められた合図でした。
デルニシテが城外へ出て、手薄になった城から王たちを救い出す。
それが成功した暁には全力でもって大逆人を討ち取る、と。
確認、伝令、再度確認、そして、発令。
待ち望んだ号令に兵はみな鬨の声を上げ、熱気を帯びた波濤が一斉に押し寄せる。
その中心で男はやはり気だるげに、兜を脱ぎ捨てるのでした。
少し時間を戻して、視点を城内へ移します。
案の定もぬけの殻となった城に首尾よく潜入した反乱軍の精鋭御一行様はよく見知った城内を駆け抜けていました。人手不足は如何ともしがたい。
だからこそ先頭を往くアルハレンナはここに自分を配置したのです。
その手には背丈と同じほどの三叉槍。年代物だが切れ味は同じ時代のどの武器より鮮やかな愛槍。デルニシテにとっての剣と同じ、これと共に在ると心に決めた特別な武器。最強を最強たらしめる一つの心理的な引き金。
だが、どれだけデルニシテが強くても人手不足だけはどうしようもない。その上に反乱軍的に王族の確保は最重要目標。表の方でマジのガチな陣容を見せておけばそれに立ち向かえるのはデルニシテだけ。奴が前に出ざるを得ない。
何も切り札同士をぶつける必要はないのだ。
そうアルハレンナは諸将を諭し、自分は上層の一部以外に秘密で城への潜入班へ加わったのです。
付き従うのは潜入の手引きをした間諜と若い騎士、そして将兵の中で特に秀でたものを三人。
こちらもマジのガチな精鋭部隊。
「王とそのご家族は無事か」
「はい。それぞれ玉座の間と王の私室におられます」
「順番に行く。王はご家族をお連れせねば梃子でも動くまい」
「「はっ!」」
いつになく静かな城内に足音と声だけが響き、将と兵が駆け抜けると遅れた風がカーテンを、蜘蛛の巣を揺らす。
いつからそこに居たのか、通り過ぎた廊下の壁に褐色の肌の女が寄りかかっていたことには誰も気付かない。
特に邪魔を受けることなく目的の部屋へ。今日ばかりは礼を欠いても致し方なし。配下を廊下で警戒させアルハレンナは扉を開け放ちました。そこには確かに情報通り王妃と子息が。
落ち着いた様子で本を読んでいました。
息を切らす闖入者を見れば母親の方はさすがに「まあ、まあまあ、まあ…」と驚いてみせますが、まだ年若い少年である王子はもう少し本に夢中といった風。
この緊急事態に何を、と思うところですがこれから二人を連れ脱出しなければならないアルハレンナとしてはありがたい。パニックでも起こしていたら主君の家族に当て身を食らわすところでした。
「まあまあ…貴女が来てくれたのですねぇ」
「はい、王妃。アルハレンナ・シームーンが参りました」
「まあまあ、デルニシテくんの言う通りねぇ。ねぇ?」
ちょうど山場なのか、母親が未だに本から目を離そうとしない我が子をちょんちょんと突けば顔を上げ…はしませんでしたが、相槌は打ちました。
「うん。デルニの言う通りだったね」
「奴の…?いや。今はここを脱出しましょう。王も待っておられます」
「そうねぇ。行きましょうか」
相変わらずおっとりとした母親が王子をもう一度突つくとキリのいいところまで進んだのか今度は大人しく本を閉じ立ち上がる。
「ん。行こう」
「…では、私が先頭を行きますので他のものを見失わないように…」
もう一度扉を開いた瞬間です。
外では扇形に広がり全方位を警備する配下の背中が目に入り、いやもう一人。
一人だけその中心でこちらを向いている小柄な影が「曲『遅い』者だ!!!!」
アルハレンナが叫ぶが早いか否明らかに早く黒塗りの刃がその懐に迫りしかし咄嗟に槍の柄で弾き返せばやっと反応の追いついた配下がそれぞれの武器を抜き放ち、影は飛び上がり天井を蹴って包囲の外へ着地する。
影、この真昼においてなお影としか言いようのないほどに存在の希薄な暗殺者は唯一はっきり人だとわかる昏い瞳を歪めて嗤った。
『誰一人我に気付かぬとはな。焔のアルハレンナの器も知れる』
「貴様…!」
「待て。…随分喋る影だな。喋りついでにもう一つ話していけ」
『何か』
「仕事は終えてきたのか」
『否。邪魔をさせないのが主より受けし命』
「…では、この場を何とする」
『往け。主はそれをお望みだ』
「わかった。お前達」
「はっ。ただちに仕留めます」
「王妃と王子をお連れし先に脱出せよ」
「はっ。…はっ?」
「王は私に任せろ。あれを見張れ。横槍を入れられるのは御免だ」
「は、はい…?」
未だ掴みきれぬと戸惑う部下を置いて彼女は踵を返し玉座の間へ向かった。
置いて行かれた部下はしかしいつまでも狼狽しているわけにもいかず、部屋の中から顛末を見守り興奮気味にまあまあ言っていた王妃と王子、そして何故か影の如き暗殺者を同伴して脱出経路に向かった。
とにかく疑問まみれで大した活躍もしてないよな、という素朴な感想を抱くのも後回しに悩みながらも後ろをついてくる暗殺者を警戒し、と忙しい精鋭たちには聞こえない。母に手を引かれる王子がそっと呟いたことなど、誰にも。
「全部、デルニの言う通りだったね」
そう。全ては玉座の間で待っていた男の言う通り。
玉座に深く腰掛け、持て余すほど長い脚を組み、肘置きに身を預ける不遜な姿勢。
デルニシテ・イーデガルドはまるで王のようにアルハレンナを迎えた。
「ようこそ、俺の国へ」
アルハレンナ・シームーンはまるで獣のように獰猛な笑みを浮かべ答えた。
「いいや、私の国だ」
ゆるりと立ち上がったデルニシテは立てかけていた剣を執る。
姿勢を深く沈めたアルハレンナは槍を構える。
ついに運命は結実し、新たな伝説を生む戦いに至った。
男が放り捨てた鞘が床に落ちた瞬間が、真の開戦の瞬間である。
ついに始まった最強同士の決戦。剣と槍。男と女。そして勝者と敗者。どちらに転んでも伝説が生まれる瞬間はすぐそこに。
次回、最終回『女奴隷を集めた王様のお話』
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