間章

第1章までのキングス①ーあらすじー

 フレア・サザーランドは【同族殺しの魔女】と畏怖される吸血鬼に命を狙われていた。

 一緒に行動する眷属のスティーブン・ウィンターとジェフリー・ワース。そしてクリストファー・ウィーストと協力しながら逃げ続けていた。

 現状を打破すべく仲間であるコード・フェルドマンの助けを借りるため河守市こうもりしへ来た矢先、【同族殺しの魔女】からの攻撃を受ける。

 「人から直接吸血しない」師との約束を破り、瀕死状態のフレアは通りすがりの青年の血を吸い、戦場から逃げ出すことに成功する。



 通りすがりの青年––––王城旋おうじょうぜんはフレアと【同族殺しの魔女】の戦いに巻き込まれ、人間としての生を終え、吸血鬼として復活する。

 そのことを知らない旋は、人間の血を欲するあまり正気を失い、弟のあおいに襲いかかってしまう。吸血する寸前で正気に戻った旋は家を飛び出し、異変の原因を探るためフレアがいる『海都かいと』へ向かう。

 『海都』でフレアと対面した旋は自分が吸血鬼になったこととその経緯を知り、日常が失われたことに絶望する。



 王城葵おうじょうあおいは兄のぜんに襲われた傷を治療するため友人の赤祀天馬あかしてんまと一緒に一ノ瀬いちのせ医院を訪れる。

 そこで医師をしているコード・フェルドマンから治療を受けた後、病室で吸血鬼を名乗る少女––––クリストファー・ウィーストと出会う。

 一時は少女の言動に翻弄された葵だったが、兄の行方を追うことに集中する。

 一方の天馬は少女の登場をきっかけに怪異に詳しい「情報屋」の存在を思い出す。

 そして二人は旋を見つけるのに役立つ情報を求めて「情報屋」がいる『海都』へ向かう。



 シェリル・レファーニュは弟のヴァン・レファーニュとともに【同族殺しの魔女】と畏怖される姉を救うべく、ダムピールの代表であるクドラク・アウォードに協力してもらい、日本を訪れる。

 護衛役であるダムピール日本支部の副部長––––十和とわ正宗まさむねとともに姉の情報を入手するため「情報屋」がいる『海都』へ向かう。



 こうして【同族殺しの魔女】を中心に関係者が、河守市沖合にある海上人工特別都市––––通称『海都』に集まっていく。

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