[開放セヨ]レジスタンス編
32日目の4階解放戦線・抵抗勢力レジスタンス
# 32日目。解放戦線
休息がほしい。
自由がほしい。
日曜日がほしい。
入院とは、高いお金がかかるもの。
1日ごろごろしているひともいれば、日記を書いているトーカさんもいる。
1日ごろごろすることにも、日記を書くことにも、私たちはお金を払っているのさ。お金を払って、ごろごろしている。日記を書いている。
それが、ここしばらく、おれたちは、休息、自由、日曜日が潰されてしまっている。日曜日が月曜日になってしまっている。
はっきりいって、我々は限界に来ていた。
話す話題は、みんなあの男の話。
どうしたら逃れられるか。どうしたら付きまといをやめさせられるか。
もう現場は戦場さながら。あまりのストレスの激しさに「強制退院させてやろうよ・・・もう無理」と言う者まで現れているのである。本当に私たちはお金を払ってここに来ているのかと。お金を払って「どうぞ私を苦しめてください」と言っていたのだろうか?とさえ思えてくる。
これはこれで、精神科病棟の怖さなのだと思う。いや、いや、とーかすぁんはもともとそんな理由でこの日記をかきはじめたのではないのだけれどさあ、やってらんないよ。
あーーーーーーーーーーーーもういいですそういうの!!!
Already。Everytime 。
ヤツは僕たちの隣にいる。
霊か。怪異か。呪いか。
以前は6人くらいいた仲間が、一気に3人になった。
そこに男が入ってくる。
6人で、そこに1人加わるのと、3人の中に1人入ってくるのでは、かなり違う。
違うんだよ!
どうしたんですかトーカさん
と=かさんがあばれだした!
おらー!
めんどくせーなー!
めんどくせえんだよまじで!!!!1
金払ってんだよ?本当にくだらないことで時間を使いたくない
こればかり言っている気がする。
今はいい。まだいい。次何かやったら。その場に私がいたら、なにをするかわからないよ。仕方ないじゃん。刃物男がよー!殴ったり蹴ったりはしねーけどよー!
「おう、てめえ、京葉線の内側でアヤ付けんの間違ってんじゃねえのか。いい歳こいて甘ったれてんじゃねえよ。この江戸川にはフタはねえんだ、なめてねえでさっさと退院届け出して精算してこい、この野郎!」くらいのことは言ってやるつもりだよ。わかったな!
破綻してる?なにが破綻してる?お前、これ、日記だよ?日記!だれが見るでもない日記!!!ええ!?わかってるのか、そこんとこ。
そう・・・日記なのだ。だから、書式もなければ、文体を丁寧にする必要も、ないのさ。ククッ。
しかしだな、お前。
一応公開しているのだから見る人のことも考えろ。
お前が考えろ。
もはやぐちゃぐちゃだ。
これが、今の4階なのだった。
さて……今日は派遣元と会ってきた。メガネが曇ってた。
診断書を渡した。派遣先に渡した。
その後、主治医と面談。エヴァで言うならQクラスの不安定さだということで、入院期間を配慮していただけた。
あとはもう、トランプもだれもやらない。
疲れ果てた戦士たちが血を流し倒れるラウンジに、手でトランプを切る仕草をして「これ、もってない」と聞いて回る老人が徘徊するのみであった。
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