19日目 トーカさん喉元に刃物突きつけられる
あれからk町に出かけてカラオケに行ったんだ。
生には、あれ?なんでもない。中には、坂を、いや、なんでもない。
ヒールをしたり、あれ?言っていることがおかしいな。生とか、さかとか、ヒールとか、ちょうしゅうを飲んだとか、ちょうしゅうなんか飲めるわけがないのに。
5人で。
まあ、言っちゃえば、飲む人は飲むってこと。
普通にいる。近所のスーパーで買って飲んでたり。
とーかさんはどうだったかって?今の主治医の先生がとてもよい先生なので、操を立てるわけじゃないけど、裏切れないところがある。だから飲まなかったな。
・・・なァんて、嘘だよォ!!!
こんな日記で、嘘書いてカッコつけたって、始まらねえだろォ?
生を飲んださ。
でも、それはヤケ酒だったんだ。皆のような、「いい酒」じゃない。悪い酒としてだった。
・・・・・・話はバスに乗った時のことに戻る。
「なんで俺が、契約解除なんですか!」
「もともと2週間の予定だったのが、のびたからですよ。延びたからでしょうねえ」
電話の話し相手は派遣元である。このあたりのくだりは、北野武のアウトレイジ1の「なんで俺が破門なんですか!」のくだりをぜひイメージされたい。
2週間。
「2週間にこだわらないで体調治してくださいねって言ったのはあんただろ!」
「とにかく、そういう決定ですから」
「現場が黙ってないんじゃねえのか!」
「ああ、それから、25日から出勤する件、病院からの通勤はだめだって言ってました。会社出るなら、退院してください。それじゃ。」
「勝手にしろコノヤロー!」
実際こんな感じであった。
そもそも入院を勧めたのは、会社だ。現場だ。
とーかさんは、「ドクターから入院を勧められている」と相談して、「長い目で見たら入院期間くらいあっという間だよ」と。もちろん、それで「入院します」と意思表示をしたのはとうかさんであるが。
自分としても、2週間、1か月の休職がそれほど長いとは思わない・・・。
まして、トーカさんは会社に、双極性障害であることを、この入院生活中に明かしたのだ。この通告は、会社にそれを言った直後と言っていい。
整理しよう。
・ドクターから体力低下してるから入院勧められる
・根本的な原因は躁でがんばりすぎたから
・それは隠して入院
・2週間の予定だったが、睡眠のバランスが改善されないこと、躁が続いていること、2週間という期間の中途半端さを考え、ドクターの「本音を言えば1か月は薬の効果の様子を見たいところではある」という考え
・派遣会社にそれを伝える。診断書をできれば見せろとのことだったので、意見書を作ってもらう。この内容を担当者が派遣先に伝える。
・派遣元の担当から3月いっぱいで契約解除との連絡が伝えられる。
いまどき、心を病みましたと言って、クビだという企業があるだろうか?ないだろう。そんなことがいまどきあるだろうか。信じられない話だ。まあ、会社側としては能力がないとかなんとでも言える。ではトーカさんが何もできなかったか?そんなことはない。
まあ、それを自分で言っても仕方がない。
けれど、仲間内にこのことを話しても、「どうも派遣元がおかしい。自分が入院していた時は、そもそもとても人が足りないから(人がすぐ辞めるから)、辞めさせることなんて考えられない」というのであった。
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