恵方が示す先
asai
恵方が示す先
惑星”SV23”の知的生命体は、二万年前から無生物状態になっているチキュウという惑星を調査をしていた。
チキュウの生命体が使う太陽暦の2月3日。
その日に行われていたセツブンという行事を調べるうちにとんでもない事実をつかんだ。
毎年設定されていたエホウという方角が、
チキュウから見てちょうど、惑星SV23の方角を見事に捉えていたのだ。
調査団は驚いた。
惑星SV23の軌道は特殊なものであるため、存在を捉えることが難しく、それが防衛上大きな役割を担っていた。
調査団は、遠い銀河に位置するチキュウという小さい星が、遥か二万年も前にこちらを認識していたことに驚き慄いた。
「こんな正確に把握されていたのか。もし攻撃されていたら。。」
調査員は戦慄した。
さらに恐ろしい事実がわかった。
惑星のニンゲンは、こちらを向いて、一斉に円筒状の白と黒の物体を自身の穴の中に詰め込むというのだ。
しかもその瞬間だけは声というものを介しての情報のやり取りをとらないようだった。
なんらかの強い意志や意図、執念がなければ、説明できない。誰かが呪術か何かに違いないと半狂乱で言った。
隊員は調査を切り上げた。
惑星に戻り、チキュウ監視のため、エホウの方向を年に一回監視するセツブンをとり入れた。
恵方が示す先 asai @asai3
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます