お題詩

février 1～5

『打』2020.2.7 #詩コン

火球が脳天貫いたんだ

眼球瞳孔かっぴらいて

３時には間に合わせる

とろけるプリンを４つお願い

真っ赤に塗りあげた爪

握りしめた鈍器は覚悟

美しく響かせる金属音

何手先までも読んでる

吉日大安勝負服

皆で見上げた星にも届くほどの熱エネルギーがある

八つ当たりではない正当な衝動を過剰搭載するから

待ってろ、仇

◇ ◇ ◇

うってでる、打倒、打破、強い衝動あたりの感覚を込めました。なんかちがーうーうががーって、納得はあまりいっていなかったのですが、どうしようもなくなりました…。

先月の昧の詩と同様にとあるキャラを想定しています。二次創作の要素が入るのでカクヨムではないところで書いた方がいいかなと思い、今後こういった詩（イメージ詩？）は別の場所に投稿しようと考えております。

◇ ◇ ◇

『洒』2020.2.13 #詩コン

残った香水は頭からかぶって

本番は踊り場

練習はリビング

今日は鳴り止まない通知

私はここで生きてるよ

ブルーだけ残ったアイシャドーパレット

今日のためにとっといた

窓枠を額縁にして

ライムグリーンの雨が降る

キラキラ光るお空の星よ

なんもないけど髪切った

ソーダ色に染めた

計算されたおふざけ

氷砂糖でも舐めて

頭を冷やして

サイダー色の私

白いワンピースにエメラルドが映える

キラキラ光るお空を叩き割ってサファイア

散れ散れ

回れ舞われよ

踊り場の私

背を反らす

裸眼でよく見えないライムグリーンの雨よ

余計なものは流して

みひとつの私

◇ ◇ ◇

もともとカプリスに投稿する詩用のメモとしてちょこちょこっと書いていたものだったのですが、雰囲気というかイメージがピタアァッとはまりましたので、洒にあわせて増築しました。

投稿画像は白地に青緑色の文字にしようかと思っていたのですが、とても今更パワポであれやこれやできるとわかり、それが案外楽しかったのであんなことになってます。

◇ ◇ ◇

『震』2020.2.20 #詩コン

蛍光灯が限界よ

耐えられずに手折られる神童も重力の虜だから神童の口唇も共に生まれたての小鹿

あぁ、ほら、また、子宮が排卵の兆し

あぁ、ほら、また、子宮が排血の兆し

笑い上戸の無神論者の肩においた卵

あっ、玉座の卵落ちた

あっは、ハンプティ、ダンプティ

水面の月ね

◇ ◇ ◇

なんていうんでしょうね、練度が、うーん……。

震から連想されるものをばらばらと書き連ね、それをバサバササーと削ったりグイグイーンと移動させたりともちゃもちゃといじってはみましたが、うーん……。

詩コンはこの回で終了となりました。ここで言っても届かないとは思いますが、何かとご多忙のなか主宰の方々お疲れさまでございました。

◇ ◇ ◇

『# b3a589』2020.2.28 #色彩の森

普通ってなんだろう

まぎれこんで知らないふり

ぼんやりして茫洋として亡羊

いつの間にか染みついたしみ

呼ばれたら返事

毎日点呼で確認してる

今日もなにものでもなさそう

平穏なら、それで

◇ ◇ ◇

この企画には初めての参加となります。お題は色です。漢字よりイメージの幅が広い気がいたします。ご興味ある方は是非。

この回はベージュっぽい色がお題でした。お手数ですが、実際の色味はTwitterでご確認いただければと思います。私ベージュの服が似合いません。唐突の報告でした。

◇ ◇ ◇

『結び目・未練』2020.2.28 #言葉の添え木 #未練を17文字以内で表現する

切られて落ちた縁の名残蹴飛ばし帰る

◇ ◇ ◇

こちらも初めての参加でした。

石を蹴飛ばして帰るイメージです。あの行為にはその石への執着を感じます。

名残を蹴飛ばして帰る、にしたかったのですが、字数オーバーで削りました。なんとかおさまってよかった。17字以内は結構難しいですね。

◇ ◇ ◇

今年はタグ参加の詩を毎月５個書くことが目標だとどこかで書いた気がいたしますが全然無理でした。たったのふたつきしか達成できなかった。

今後のTwitterでの詩創作系タグ参加は未定です。余裕があれば参加したいのですが、余裕がね……ないね……。

参加した場合にはここでまとめますので、その際にはまたどうぞよろしくお願いいたします。