詩コン 9月号
『川』2020.9.5
ささあぁぁ…… ささあぁぁ……
さささささ ざざざざざ
ごおぉおおおぉ ごおぉおおおぉ
さわあぁ…… さわあぁ……
ちゃっぷん ぴっちゃん
どんぶらこっ どんぶらこっ
◇ ◇ ◇
縦組みの方が「川」感が出るかと思います。
こちら、最後の「どんぶらこっ どんぶらこっ」が書きたかっただけの詩です。桃の詩にしないためにあれこれ付け加えました。次のお題「桃」だったらどうしようかな……。たぶん大丈夫でしょう、たぶん……。(ここまでは次のお題が発表される前に書いてました。)
擬音だけで表現したのは珍しい試みでしたね。初めてかもしれない。
◇ ◇ ◇
『触』2020.9.13
新たに名を得た
あなたの部屋の
名も知らぬ植物の
緑色した葉っぱは
温かくなかったけど
冷たくもなかったの
◇ ◇ ◇
桃じゃなかった。
もともとは葉っぱに触れたら葉緑体がしみ込んできて赤血球とぶつかって、というよくわからんのを書いていたんですが、大きく方向転換してこうなりました。なお「新たに名を得た」と「名も知らぬ」、「触のショク」と「植物のショク」、「触覚」と「温度」(温度を知覚するのは触覚)がかかっているのは全て後から気付きました……。後から気付いて、おぉ、となりました……。理解したうえで組み立てられるようになりたいもんですが、そこまで頭が回らない。
ひとつ補足しておくとすれば、新たな名前というのは戒名のことです。
◇ ◇ ◇
『寝』2020.9.16
畳の上
僕の隣に
猫が落ちてる
◇ ◇ ◇
Twitterでお猫様が落ちてる写真を見かけてはうふふとなっております。かわいい。おなかもふもふ。かわいい。手足ぴょいーん。かわいい。最初は犬派だったのですが、某猫先生のあたりからずるりずるりと猫派になりました。もちろん今でもお犬様好きですよ。近年の推し犬種はボルゾイとポメラニアンです。ボルゾイさんは長髪の美形です。ポメラニアンさんは焦げ茶が好きです。あれはもうお狸です。かわいい。
犬猫の話しかしてない……。「眠」ではなく「寝」なのを意識して書きました!現場からは以上です!
◇ ◇ ◇
『糸』2020.9.27
*───────────────────……
……───────────────*
*───────────────────……
◇ ◇ ◇
縦組み推奨です。垂れ下がります。
蜘蛛の糸を表現しようとして、でも蜘蛛の絵文字は使いたくなくて、それっぽい記号をあれやこれや試してアスタリスクに落ち着きました。結果、足が足りない。
詩コンに参加されてる作品をみると、主宰者さんもそういう詩を求めていると思うので当たり前かもしれませんが、言葉で表現してるものが多くて、正攻法だなぁと感じます。些か邪道な気もしますが、擬音だけとか記号だけとか不思議なアプローチに今後もチャンスがあれば挑戦しようと思います。まる。
◇ ◇ ◇
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