僕の将来の夢
結城彼方
僕の将来の夢
「僕の将来の夢は警察官になることです。」
中学の卒業文集にそう書いた。
夢を叶えるために、高校では勉強を頑張り、部活はやりたくもない柔道部をえらんだ。警察学校では厳しい訓練、先輩達からのシゴキに耐えた。そして晴れて警察官となった。
警察官としての職務初日の朝、僕は晴れやかな気持ちで目が覚めた。わくわくしてたまらなかった。職場に到着し、上司からの挨拶が終わると、僕はホルスターから銃を外し、自分のこめかみに当てた。周りの警官達がざわつき始めたが、どうでも良かった。卒業文集には書かなかったが、僕の本当の将来の夢は
「苦痛の少ない方法で早く人生を終わらせること。」
その夢を叶えるために、どうしても拳銃が必要だった。そして、そのために警察官になった。
パンッ!
耳元で、僕の夢が叶う事への祝砲が鳴った。
僕の将来の夢 結城彼方 @yukikanata001
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます