第37話 神(偽)の逆鱗
いやぁー、スッキリしたぁ。やっぱりね、俺に喧嘩売るとロクな事ねぇよ。
さぁて、次は何しようかなー。
とりあえず最終的に神目指す予定だから、力を付ける為の何かしらをやろうか。
神を目指す理由はやっぱり世界の次元や事象の管理者だから。国王や帝王なんて話にならない権限だからだ。
それと、こっそり別世界線に送っていた俺の分身がガチもんの神にコテンパンにやられたからな。
え? なんの話だって? てめぇらには知る価値もねぇよ!
あ"ーッ! 分身から読み取る記憶を辿れば腹が立ってきた! この俺が? 神ごときに? 殺される寸前まで追い込まれるだと?
おいおいおいおい。そりゃねぇぜ神様さんよ。
もうその世界へのルートは断たれちまったから二度と行けねえが……。今の俺を見ているこの世界の神ィ! 首洗って待っていやがれ……すーぐにぶっ殺してやるからよぉ……。
という訳で神を事実上超えるために、この世界の話を住人から片っ端に脅してやれば分かったぜ。
どうやらこの世界には人並外れた行動と実績を天の神様に見せることで、その功績として『称号』が与えられるらしい。
言うなれば闘技場でみた死神とか名乗っているクソ野郎は、そのまんまの意味で『死神』に実は身体を乗っ取られているのだとか。
そして俺に太陽を落下させてきた炎の野郎はガチの神の化身なのだとか。
さらにソイツのライバルか知らんが、意味のわからねえ技を繰り出してたアイツは、計7つの神の力を分け与えられているのだとか!!
雑魚ばっかりじゃねぇか!!
神の座を奪ったやつはまだ誰もいないときた。ならやってやるか。俺の時代を作りによぉ……。
さてさて、俺がまず何をするかって? んなこと分かってるだろ? ここら当たり、王国や帝国をぶち壊しまくってやるぜ!! 世界を消しちゃったら元も子も無いからな!!
グラントス王国都市の外。
一つ一つ地味ぃ〜にやるのも良いが、どうせそろそろ見飽きてるだろ。なので広範囲且つド派手にかます。それ一択だ。
STEP1.外には魔物とか沢山いるので、おもくそ環境汚染させて生態系をぶっ壊す。
『
ピトッ……。ゾワワワワッ! ジュウウウウウウウウ……!!
俺の指が地面を触れれば、一気になんかよく分からんウィルスが地面一杯に広がる。これが世界中に広がるのは時間の問題っと。
あ、ワクチンとかは対策済みな。因みに3足以上の異形生物にしか通用しないから。
STEP2.さっきのでどうせ自然辺りは全滅すると思うので、王国や村を片っ端から。
索敵不可能な距離から破壊する。
俺が良く使ってるオーバーなんちゃらもいいけど、ここでは効率が悪いので新技を見せてやる。
まずは
俺はそう、宇宙にいる。はずなのに、宇宙にも更なる世界が広がっていた。
惑星ではなく、陸がある。
まぁ、いいや。王国や帝国はとりあえず100くらい潰したら良いんじゃね?
行くぜ! 『
キュイイイイン……バキュバキュバキュ、ズドドトドオオオオオン!!!
ゴオオオオオ……。
神の矢の如く、俺から見える色んな国や村を宇宙から無数の極太レーザーを一斉発射する。
「ハハハハハ!! なんて良い眺めなんだぁ! まるで人が……見えねぇ!」
俺の視界に広がるのは無数に広がる焼け野原と多分地核さえもぶち抜いている大穴が多数。まるでゲームみたいだ!
STEP3.これ以上何をやることがあるって? うーん。とりあえずラッパでも吹くか。
『スーッ
この時、誰が予想したであろうか。一人の男がただラッパを吹いた瞬間、世界の終焉が訪れたことを。
一度吹けば、血の混じった
二度吹けば、巨大な山のような火の固まりが海の中に落ち、三分の一の海の生物が死に、海が血の色に変わる。
三度吹けば、デナトニウムと呼ばれる物質が全世界の三分の一の水道に浸透し、それに気づかず水を飲んだ多くの人が死ぬ。
四度吹けば、太陽と月とその他星々が三分の一消滅し、昼が無くなる。
五度吹けば、巨大なイナゴの卵が一つ落下し、中から出てきたイナゴによって最上を知らない全ての生物が、さそりに刺されるかのような苦痛を五ヶ月間という指定の元に浴びることに。
六度吹けば、最上の分身。ニ京体が作り出され、全生物の三分の一が滅される。
さらに多くの種族と人々は連合軍を作り上げ最上に対抗するが、数が数で圧倒的な暴力を前に成す術なく、この戦いに参加した全ての生物が死滅した。
最後の七度吹けば、最上によってオリジナルに作られた一京まで数字が刻まれたビンゴゲームによって、選ばれなかった生物は全て死滅した。
「ぜぇはぁ……ぜぇはぁ……。ふぅ〜七度もラッパ吹かせやがって、息切れするわ……」
てかあっれ〜? やりすぎちゃった?☆
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