第3章 王国騎士版
第22話 勇者は持て余した力で楽しむ
※注意※
第二章最後のフラグは諸事情の為、放棄します。自由過ぎる勇者の生き様を引き続きお楽しみ下さい。
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さて、Lランク冒険者タグを入手したら普通の冒険者はそこでやる事を無くすらしい。てか、Lランク冒険者タグを持ってんの俺だけだし、これは単なる俺の予想に過ぎない。
んで、やる事が無くなると言えば無くなっているが、やりたい事はあるのが今の現状。
歴史上最強とも言われた幻竜を俺は、過去改変により、存在ごと消去した。勿論それによって起こる『Lランク昇格試験の討伐対象が消滅する事で、Lランク昇格試験自体が無くなる』というタイムパラドックスは操作済みだ。
つまり今の俺は、『歴史上最強と言われていたかもれない、多分滅茶苦茶強えドラゴンを倒したLランク冒険者』となる。
何故多分になるかと言うと、俺が歴史から幻竜という存在を消しているからだ。歴史から消えただけで、ドラゴン自体は消えていない。つまりそういう事だ。
さて話を戻して、俺のやりたい事。と言うのは、この国の王になる事だぁあぁ!!
そう、国の一番上に立つという優越感って、きっと最高だと思う。だからって今の国王を殺すなんざぁ事はしねぇさ。先ず目指すは騎士団長!
実は今俺がいる国は、一度も登場してないけど、政府の下に騎士団って居るんだよ。まぁ、所謂警察組織。
んでこの騎士団は毎日新兵を募集していると来た。ならやる事は一つ。
全てぶっ潰すつもりでやる!
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『毎日募集中! 街を守りたい! 民を守りたい! という勇士は是非騎士団本部受付まで入隊希望を!』
面白そうじゃん。ま、街を守りたいとも民を守りたいとも思ってねぇクズだけどな。それでもやる気と力さえあれば行けるっしょ。
騎士団本部・・・
「あのーすみません。入隊希望なんですけどぉー」
「おう! 募集のチラシを読んでくれたのか! まだまだ此処の騎士団は人手不足でなぁ、一人でも良いから兵士が欲しいんだ……じゃ、この紙に必要事項を記入してくれ」
あー、出身? 職業? 嘘だろ……何だろう……まぁ、適当に書いとくか……
名前:最上稟獰
出身:日本
職業:チート
「ふむふむ最上……どこかで聞いた事があるような……いや、いいか」
「よしよし!」
「じゃあ、もう今日の新兵選抜は終わったから、明日の朝5時に此処に来てくれ。6時から試験を開始する」
げぇ!? 朝5時ってマジ? 俺最速でも一度寝たら丸一日飛ばして、夕方6時に起きるんだけど! ま、寝なきゃいいか!
そのまま起きて朝5時・・・・・・
「はい朝5時に来ましたー」
「……いや、来たというより、ずっと此処で5時まで待ってたよね? 大丈夫?眠くない?」
「全く問題はない」
「それじゃあ、5時半まで待機してくれ、まだ全員集まって居ない」
うっしゃあ! やってやるぜ!
午前6時、試験開始・・・・・・・
「それでは早速だが、全員この木刀を使ってトーナメント形式で模擬戦をしてもらう! 何故、急に戦うのかと言うと……見ての通り今回の入隊希望者は100人を超えている。つまり、弱い者は今すぐ此処から立ち去って貰うという事だ」
うっはぁ……厳しい〜……ま、俺は木刀なんて十分過ぎる武器だけどな!
それから2時間で準決勝に進む。俺はこれまで全ての試合において、相手が防御体制に居ようが突然突っ込んで来ようが、一撃で終わらせている。
「始め!」
「うおおおおおお!!!」
「遅いッ! 木刀・一閃(居合斬り)!!」
「うわあああ!!」
「そこまで!」
そう、居合斬りだ。相手の攻撃に合わせて、懐に強烈な一撃を叩き込む、化け物みたいな反射神経が無いと防ぐ事は不可能と言ってもいい、最強技である!
そしてたったそれだけで準決勝まで勝ち進んで来た。だがしかし準決勝の相手もそれなりにはやるようだ……。
「木刀・一閃!! でりゃああ!」
「うぐぅっ!!……まだまだこれじゃあ、ぶっ倒れぇっ!?」
「兜割りいいいい!!!」
相手に余裕見せるとか馬鹿じゃね? コイツ。あと、危ない危ない……今の兜割りで、マジで頭かち割る所だったぜー、力抑えないと。
さて、次は決勝だ。どんな奴が来るかな?
「ターゲット認証……戦闘を開始する……」
なんかロボット地味た奴来たー……良いぜ? バラバラに砕いてやるよ!
「
「ジジジジ! 磁場電荷を検知!」
「ぶっ飛べぇ!」
バリバリバリィ! バチバチッ!
はい終わりー。
「おう! お前やるな! こんな新兵見たこと無いぜ! とんでもねぇから特別に飛び級させてやらぁ!」
軽っ!? え、マジでそんなんでいいの!?
これによって、飛び級昇格。新兵ならず、1等兵まで上がる。
簡単だねー。これじゃあまた一週間以内に終わりそうだ……。
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