第2話 登場人物を1人、増やしてみる。
小説を書く上で、どうにもこうにも展開が行き詰ってしまうことって、よくありますよね。にっちもさっちも行かなくなって、そして最後にどうにもならなくなってしまって筆を投げる、筆を投げるという表現方法でさえ、今となっては死語に近いのかなと思います。
作家の卵なら、誰でも1度や2度、創作活動を投げ出した経験があるはずですが、連載を月に5本も6本も抱える売れっ子の作家にとってみれば、エタっている暇さえ惜しいのが現状でしょう。
そんな時、創作活動に行き詰った時、ぜひ試していただきたい3つのルールがあります。そのうちの1つは、それは登場人物を1人、まずは増やしてみることです。
登場人物が少なすぎるため、話が四方に広がっていかず、創作を行う上で起承転結の結を迎えてしまう。
主人公に新たな恋人が出現するでもいいですし、恋人に好きな人ができてしまって強力なライバルが現れたり、三角関係になってしまって、恋敵に打ちのめされるでも、登場の仕方は千差万別、なんでもありです。
行き詰った八方ふさがりの状況で、この登場人物を1人、増やす行為というのが、実は難局な場面を打破するには一番いい、良薬のような気がします。
会社で勤務する中で、意地悪な上司が急遽、自分の直属の上司に配属になったり、転勤になってしまったり、友達の兄弟に不幸が訪れたり、登場人物に垣根はなく、物語が膨らんでいくのが最大のメリットです。
小説が行き詰ってしまった時、そんな時は迷わず登場人物を一人、増やしましょう。場合によっては、2人、増やしてもいいかもしれません。
それで難解な場面を別な意味で第三局面へと押し上げられるなら、願ってもないチャンスです。これも一流の作家がよく使う手ですね。ぜひ参考になさってください。
こちらのエッセイは、20話前後で完結を予定しています。
まだまだ続きますので、乞うご期待。
1日1話から2話前後、エントリーを予定しています。
作家活動を行う上で、なにかしらのヒントが得られますことを心よりお祈り申し上げます。
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