第2話黒風-プロローグ②
「で、何をすればいい?」
黒風ーー中性的な声をしている、7割男は、尋ねてみる
ーー正直、中学校の先生が、生徒に「実験に協力してくれ」なんて言うのはあれだと思うのだが
「、、、、、、、、、、、」
勝之助の言葉に正直絶句する「こればっかりは男友達じゃできないんだって、だからお願い」
「ええ、と先生は私の体のこと知ってますよね」
というか、30代くらいの中学校の先生が、教え子ーーそれも、学ランを着ている
子にいうことがそれかよ、と思わなくもないのだが引き受ける
「君しかいないと思うんだーーこんなことができるのは君しか、
君しか」
ーー
「元の名前は可愛すぎる」という理由だ
ーー別に、元の名前でもいいと思うが、そうしたら面倒なことになるので
じいちゃんが頼み込んで、白という名前で呼ばれてる以上いいかなということになる
ーー体の秘密を知っているということは、言い逃れできないといいことだ
修学旅行――二日目ーーこれからの、人生を変える一言を言うには
浮かれすぎている
「いいですよ――やりましょう、、、、ただし、私、まだ中学生ですからちゃんと
大人になってから、ね」
「いよっしやあ、じゃあ、準備してくるよ、-あ、それとも今がいい」
「今はちょっと」
ーー絵巻のことを伝え忘れてる、、、、
(なんで、引き受けたのだろう)
ーー先生は、妖怪や呪物に詳しいということは「体の秘密」を使われる可能性もある
いや、そうでなければいけないのだーー「二人が力を合わせなければ、手に入れられないものをこの男は望んだのだ」
ーーそれにしても、紅に頬を染めながら、なんで、引き受けたのだ棟と考えた
ーー引き受けたからには、精いっぱい努力するのは男だ
男に、二言はない
じいちゃんの受け売りだーー、だが、それにしてもなんで、引き受けたのだろう
理由はないーーと直感だ、体が引きずられるように「はい」といった
ーーこれからの人生が楽しくなりそうだと感じた
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