菊日記ーーあなたを倒します

暇の三

第1話プロローグ①-妖怪絵巻


その一族は呪われている


ーーー「勝之助」は、父上から絵巻を見せてもらった


「わぁ、父上これ、面白そう」


どれも、わくわくするような絵だった、愉快な化け物妖怪


それが、いきいきと書かれているのだ惚れないはずがない


ーー父上、実は実父ではない、養父である


「---勝之助、お前に儂の望みを託そう」


「うん」


ーーいつか、いつか、きっとこの妖怪絵巻を再現する


それも、「現実」で、それが――勝之助の夢になった


ーーそれから、20年後ーーーとある、海の近くの公園で


「実験に協力してくれ、友達としての願いだ」


対面して、頭を下げるーーそして、右手を出す


「うん、--わかったよろしくね」



ーーそこにいたのは、ぼろぼろにくたびれた勝之助ではなく、あの日の少年のような勝之助だった












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