桜散り、君は舞う

桃瀬二乃

彼女は初めて僕の前で散った



夕影に、卯月の桜が舞っていた。




柔らかに靡くカーテンと、彼女の制服が


この世界で最も美しいと思った。





そして彼女は





窓の外へ消えた。




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