郷愁の思いが美しくも切なく、余韻の残る素敵なお話でした。
シロイとタグチの会話もほっこりしていいですね!
人間の帰りたいという思いもなんかわかる気がして、辿り着けないならとロボットを飛ばす…ありえる気がしました。
2人が最後までこの惑星で墓守をする様子が、あたたかくも物悲しく浮かぶようです。
作者からの返信
はなさん、コメントありがとうございます。
あまりにも強すぎる執着を感じるほどの郷愁。
実際にこのような状況に陥ったとき、人類がどのように感じるかはわかりませんが、やはり幾らかの人たちは「帰りたい」と思うのではないかな……と考えて書いてみました。
人類の代表としてロボットを飛ばすのは、昔だったらあり得なかったかもしれません。昔よりもロボットが身近に受け入られる時代になったからこそ出てきた案なのだと考えています。
シロイとタグチは個人的にお気に入りキャラです。
またどこかに出せたらいいなと思います。
なかなか癖の強い設定とストーリーの作品ですが、お読みいただきありがとうございました。
なんだこれ。
はちゃめちゃに良かった。
最高。
こういうロボットとか本来心の無いものに心が見える作品大好きです。
全編通してそこはかとなく漂う哀愁。いや、郷愁か。
そしてミッションをクリアした二人のこの先の余韻が残るラスト。
戦争が続き、疲れはて、新しい物を作る気力もなくなるほどだなんて、
人間の愚かさが表れてますね。
とても面白かったです。
作者からの返信
まさか飛鳥休暇さんから感想をいただけるとは!
ありがとうございます!
゚・。*(´∀`*)。・゚+
作品がお気に召したようで、とても嬉しいです。
せっかくですので、設定について少し語らせてください。
タグチはもともと人間の話し相手として開発されたロボットで、200以上もの感情モデルが搭載されています。
目的地までの航海の様子を「情緒深く」伝える記録係として抜擢されました。
ミッションが数百年に及ぶことはわかりきっていたので、人間たちは複数のロボットを送り出し、互いにメンテナンスさせることで少しでも長く活動できるようにしようと考えました。
シロイはもともと軍事用ロボットだったので、技術者が突貫工事で音声と感情モデルをつけました。(ただし「喜怒哀楽」の四種類のみのため、作中ではやや幼い印象を受けるかもしれません。)
作品から人間の愚かさを感じていただけて嬉しいです。
もしかしたら、世界中の人が力を合わせればいつかは人類自体が「本当の故郷」へ辿り着けていたのかもしれません。それなのにデータという形になってしまったのは、まさに人間の愚かさゆえとしか言いようがありません。
データを送っても、本当は何の意味もないのです。
それがわかっていながら、それでも彼らは「帰りたかった」。
そういった執着からもまた郷愁を感じ取っていただけましたら幸いです。
作品を楽しんでくださってありがとうございました。